子どもの頃、車酔いを必ずする私は遠足が嫌で嫌で仕方がなかった。
母が酔い止めの薬を買ってくれたりしたけれど、
効いたり効かなかったり。
それが、あるとき、「これはす~っごい効くんだって!」と母がくれた酔い止め錠、
ものすっごく効き、全く酔わなかった。
小学生のときも、中学生のときも、ず~っと飲んでました。
母が大量に買ったとかで、大きい瓶であった。
高校生になって校外学習へ行くときに、いつもの酔い止め~と
酔い止めの瓶を見たら、英語が書いてある。
え~っと、なになに、V…Vitaminって、ビタミン?!
「ちょっと、ビタミンって、どういうこと?!」と母に詰め寄ると、
「ついにバレたか。」でした。
いままで10年以上、ビタミン剤を飲んで全く酔わなかった私って…と
ショックを受けている私に「だから、車酔いは気の問題なのよ。」と母のとどめの一撃。
”魔法の薬”が効かなくなった瞬間でした。
この話を各国のパルにしたら、「いいアイデアね!」と。
子どもに怪しい薬を飲ませるよりは、ビタミンが安心、と。
まぁ、確かに安全です。
若干、禍根を残し、親への不信感が根強く残りましたけれど。
「私はこどもには嘘つかない!」と思っていた。
昨夜から、小1の娘が腹痛を訴える。夕飯のごはんが古かったのでは?と言い出した。
いやいや、だれも腹痛になってないし、古くないハズ。
正露丸を飲む?と聞いても、あに強烈な匂いに耐えれないという娘、
それなら、とっておきの薬があるわ~と戸棚から取り出した茶色い錠剤。
味はちょっとすっぱいかも、と渡したら、錠剤でのみこめないし、
これって、大人用でしょ?子どもが飲んでいいの?と鋭い娘。
それじゃあ、半分にして…と包丁で切って渡したのを娘は飲んだ。
お風呂を出るころには腹痛はすっかり消えた~と喜んでました。
そうだろ、そうだろ、よく効く薬だからね~。
母さんも10年以上、お世話になったくらいですから。
私たちの会話を聞いて夫が、「それって、もしや…」と言う。
ええ、Vで始まる魔法の薬です。ビタミンC。
いつか私も母にしたように、ものすごい剣幕で娘に怒られるんだろうなぁ。。。