アメリカのパルが仕事に復帰することになった。
15年ぶり?くらいの仕事で、研修も予定されているようです。
いままでは文句を言う立場だったのに、今度は文句言われるわ~と言っていた
彼女の仕事は客室乗務員。
2年前に海外文通を始めたとき、ペンパルたちのほとんどは専業主婦で、
世界には専業主婦がいっぱいだ~!とちょっとびっくりした。
それが、だんだんと仕事を再開するパルたちが、
一人、二人、三人…と働くママが増えてきた。
いままで私のパルで復帰したイギリス、オランダ、フィンランドのパルたちは
週3日とか週20時間といった感じで、家庭と仕事の両立も
それほど大変でもなく、どちらかといえば、楽しくやっている。
今度、復職するパルは旦那さんが妻は家にということもあったり、
子どもたちがもうすぐティーンということもあり、
「専業主婦をまだまだすることになると思う」と語っていたけれど、
やっぱり戻るなら、いまだ!と決心したらしい。
彼女の家族は「ママ、頑張って!」と言ったかと思ったら、
翌日には「やっぱり家にいつもいてほしい」と言い出したり、
彼女も含め、みんなまだ決めかねている様子がありありと伝わる手紙だった。
子どもとの生活も楽しみたい、でも、私の人生も一度きり!
キャリアを取り戻すなら、いましかない、と彼女が思うのはすごくよくわかる。
日本とかアメリカとか国籍関係なく、
きっと全世界の専業主婦ママが一度は思うことなんじゃないだろうか、と。
そんな話を別のアメリカのパルにした。
アメリカのパルは底抜けに明るく、フレンドリーな人が多い中で、
彼女はどちらかというと物静か。
アメリカでも日本でも”子どもとキャリア”のジレンマは一緒ね、と私が話すと、
「ずっと前から、私も聞きたかったんだけれど、あなたはどうなの?
いまの生活に後悔は全くないの?」と聞かれた。
うっ・・・と詰まりつつ、後悔を先にできたら、だれも苦労しないのよ。
後から、「あのとき…」と思うから、”後悔”なわけで…。
子どもとキャリア(と呼べるほどのものは実際にはないですが)、
これはもうず~っと考えているけれど云々と2時間近くも話してしまった。
仕事もキャリアも家族も健康もお金も…全部欲しいと思うのは無理な気がする。
誰かがどこかで無理をしていたり、犠牲を強いられていたりするんじゃないだろうかと
思うようになってきて、自分の保守的さ加減にびっくりする。
学生時代はラディカル(急進的)だとかクリティカル(批判的)だとか言われたというのに。
「メイ、まるくなったねぇ~」と学生時代の友人たちによく言われるようになった。
つい、「体のこと?それ禁句!!」と反応しますが。
1年単位ではなく、5年、10年単位での人生設計をしたいなぁ~と思う、と
夫に話した。
「とりあえず、5年後に小紋のお誂えでも…」と話して、
「そっちかい!!」と夫に突っ込まれた。
お約束かと。