イランのパルが、疲れたら無性に刺繍をしたくなる、とLineで言っていた。
わかるよ、その気持ち。
無心にできるものがいいのよね。
刺繍とか編み物とか数えたりするものは苦手で、私は延々と運針の刺し子が好きで、
花ふきんをたまにちくちくしてます。
自分の指にも、ブスブスっと指してしまいながら。
「刺し子って、どんなの?」と聞かれ、私の8割完成品を見せたところ、
「う・美しい!!」と絶賛されました。
刺し子は素朴な温かみがあって、いいのよね~と。
気分は小学生時代によくやった漢字の大量生産と同じで、無の境地になる。
いまなら、悟りもひらけそう、と誤解する瞬間です。
アメリカのパルが私に手作りの品を作ってくれているらしい。
「大きなプロジェクトよ!」と。
なになに?と聞きだすと、パッチワークでベッドカバーを作成中らしい。
パッチワーク?!すごいね~、そんな趣味があったの?と聞くと、
初挑戦だそうです。
初挑戦で、そんな大ものに手を出すとは。
「あなたの一番大きい作品は?」と聞かれ…私は子どもの昼寝用シーツでした。
だ~っと直線縫いだけの、もちろん、ミシンで。
気が短い私は完成に1週間もかかるのは苦手で、3,4日で完成する、
というレベルがお気に入りです。
花ふきんは1枚に3日くらいかかり、それでも10枚近くはあったものを、
祖父母宅に持っていったり、母に押し付けたり。
最近は、娘が学校の調理実習で使うわ~と新品を持っていき、
真っ黒にして持って帰る…。
あぁ、これ3日かかったのに。。。とちょっと涙。
ものごとには順序があって、まずはお皿を拭いて、
ちょっと薄汚れたら台拭きにして…とか小さいことを言い出したくなる。
ちくちくとした花ふきんを使っていると、
”丁寧な生活をしている私”というものに浸れる。
ええ、例え、ダイニングテーブルが乱雑なままだろうと、
ダイニングテーブルの下に子どもたちが遊んだままのおもちゃがあろうと。
手芸は現実逃避なのよね~というパルに激しく同意。