英語を使ってて戸惑うのは、美辞麗句の類。
私のパルたちは、「家族も元気してる?」と聞くことが多い。
”How is your family?"とあっさり聞く人はおらず、
控え目でも”How is your lovely family?" (lovely:素敵な)
アメリカやオーストラリアのパルたちは、
How is your gorgeous family?
How is your wonderful family?
と聞いてくる。
gorgeousもwonderfulも素敵な、と訳せば問題ないのだろうけれど、
つい”立派な”や”素晴らしい”と訳してしまい、
え~っと、そんな家族が我が家にいましたっけ?と思ってしまう
謙虚な私。
こどもにはよく”adorable"という形容詞も使われる。
辞書を引くと、「崇拝すべき、ほれぼれするような、かわいらしい」と
でてくる。
・・・いたって普通のこどもですが、うちのこたち、と
さすがの私も「待った!」をかけたくなるほどの賛美の形容詞が
こどもにはつく。
この前、アメリカのパルと外食について話していた。
アメリカ人は外食が多いけれど、日本はどうなの?と聞かれ、
それはもう家庭によって、全く違うと思う、という話をした。
私の実家は週末は外食がふつうで、夫の実家は外食は正月のみ!と
正反対。
夫は家で食べたい派なのよね~という話をしたところ、
”You should go to a beautiful dinner! You deseve it!"
(外食に行くべきよ!行って当然よ。)
deserve:~の価値がある、それにふさわしい、
この会話で私が驚いたのは、dinnerの形容詞にbeautifulを
アメリカ人で20代後半のパルがつけたこと。
beautifulって、どう訳すの?と一瞬、訳せなかった。
言いたいのは”おいしいご飯”くらいの感覚なんだろうなぁ~と
思ったけれど、同じことを私が話すとしてbeautifulという形容詞は
頭になかった。
どう和訳するのかしら?と調べてみると、
beautifulの懐の深さにもう脱帽。
これから形容詞は全部”beautiful”でいけるのでは?と思うほど。
That's nice!(いいね!)の代わりに That's beautiful!
Good job!(よくできました!)の代わりに Beautiful!
と使えるらしい。
知らなかったわ~…というくらいに聞いたことも
手紙で読んだこともなかったのですが。
中学生レベルの単語とはいえ、あなどれない。