アイルランドのパルからいつものように早い返事が来た。
月に2通が相変わらず行き来している。
彼女が手紙の中で書いていた、
「あなたは夕飯に誰を呼びたい?」と。
夕飯っていうと、なんだか家庭的ですが、
”ディナーパーティー”だそうです。
誰を呼ぼうかという以前に、自宅でディナーパーティー?
掃除とか食器を揃えたり、片づけたり大変そう…が先に立つけれど、
そういうのはディナーパーティーするくらいなのでケータリングをする、
という前提で考えることとしようっと。
彼女が呼びたい人として書いたのは3人。
ドストエフスキー(ロシア人作家で代表作は『罪と罰』『白痴』)
とロシア人作家が続いた後で、最後の一人に「ヒトラー」!
えっ!?とびっくり。
第二次世界大戦にとても興味のある彼女は詳しく聞いてみたいらしい。
ヒトラーに…。
う~ん…なんていっていいやら、の気分にさせられつつ、
私もディナーパーティーに招待したい人を考えた。
著名人、芸能人、作家…う~ん…と悩んだけれども、
これといって話を聞きたい人がいないような気がする。
誰でもいいと言われるから逆に困るのか、
作家ならやっぱり卒論もテーマにした川端康成か。
あちらの世界のことはやっぱり、鬼籍に入っている祖父たちに
そちらの世界の裏話などを聞いてみたいと思うし、
そのときは、母方の祖父はお茶が好きだったのでディナーパーティーよりも
上生菓子やお抹茶を用意したいし、
先月亡くなった夫の祖父にはやはり幻の銘酒とやらを一升瓶で用意しようかと。
「宝くじちゃんと買ってる?当った?」と言い合っているアメリカのパルたちと
ディナーパーティーしたら楽しそうだなぁ~とも思う。
友だちを夕飯に呼ぶなら…といろいろと思い浮かぶけれども
著名人の話を興味深く聞く自信がない。
話の面白い有名人って、誰だったかな~?と思うあたりがすでにダメなのかも。
著名人ではないかもしれないけれども、大学の方言学の
いまはすでに退官された教授の講義、もう一回、聴きたいなぁ。