ショコラ日和

海外文通を通して、世界の友達と井戸端会議しています。

人種差別のとき…

ヨーロッパの某国に滞在中の知り合いが投石されたらしい。

「アジア人、出ていけ!」と。

ムスリムの友人から人種差別を聞いたりしてはいたし、

アジア人差別を聞いたこともあったけれども、

そんなに直接的な身体暴力って、初めて聞いたかもしれない!と

私もショックを受けた。

レストランで、いまいちの場所に案内されて~というのとはレベルが違う。

ヨーロッパをいろんな意味で感じたわ…という感想を聞き、

ちょうどそのとき、ロンドン(にはいま住んでいないけれど、

ややこしいのでロンドンのパル)のパルにその話をした。

"What?" (なんですって?!)と驚いていた。

こういうとき、カナダのパルやアメリカのパルたちは

よく言えば、ノリが良く同調してくれやすいので、

一緒にぶーぶーと悪口大会に発展する。

ロンドンのパルは落ち着きのあるタイプなので、同調はせず、

こんな話をしてくれた。

「私の大学で日本の歴史について教鞭をとっている教授が

去年、日本に行ったときのことを前に話してくれた。

彼は”おい、お前、アメリカ人だろ!”といきなり攻撃されたらしい。

彼は白人だったけれど、ドイツ人だったのに。

どう思う?」

どう思う?って…

”Shame on you!" (恥を知れ!!)とその日本人に言いたいね。

アメリカ人だから攻撃していいわけではもちろんなく、

暴力に訴えたという最低さ加減に、もう言葉もない、

恥ずかしいったら、ないわ!と話すと、

「私も同じよ。その投石した人に言いたいことは、

”Shame on you!”(恥を知れ!)ね。」と。

人種差別で思い出したのは、アメリカのパルが広島の原爆ドーム

平和記念資料館を見学に行くと言ったとき。

「…やめといたら?」と私は言った。

そのリアルさ云々ではなく、そこで原爆の恐ろしさを改めて学んだ人が

原爆を落とした国から来たあなたのことをどう思うか。

おすすめできない、と。

彼女は私のアドバイスを無視して広島に行き、平和記念資料館にも行った。

そして、感想を私に教えてくれた。

「とっても素晴らしかった。原爆の悲惨さを学び、

二度と戦争を起こしてはならないことを誓った。

これから出会うすべてのアメリカ人に、

日本に行くならあそこに行くべき!と伝えるわ。」と話していた。

彼女は資料館の外で高齢の女性と会ったらしい、

そのおばあさんは彼女がアメリカ人であることを知ると、

「来てくれてありがとう。」と言ったらしい。

その言葉にアメリカ人の彼女はとても感動していたし、

私もとても深い言葉だと思った。

イギリス人のパルまで、まさか日本で嫌な思いをしてないかと聞いてみると

「ものすごく凝視される以外は大丈夫」らしい。

うわ~、外人さんだ!外人さんだ!と。

今日は特に凝視されたそうだけれど、話を聞くと納得。

自転車で田んぼの用水路に落ちて、ドロドロになったらしい。

・・・それは、外人さんじゃなくても見てしまうから!

「意外に深いのよ!」と言われた。

へぇ~、日本ならではの経験だったね~とでも言うしかない。

にほんブログ村 その他生活ブログ 手紙・はがきへ
にほんブログ村