ロンドンのパルがロンドンに帰国して数日経過した。
帰国してバスルームのカビに絶叫したり、
ものすごい量の洗濯物と格闘したり、
婚約者に散らかされた部屋にため息ついたり、
買いこんだお土産を整理したり…と忙しそうだった。
そんな彼女から「日本語に訳してほしいんだけれど」と
メッセージがきた。
いいよ~といつものように2つ返事で安請け合い。
何を訳すのかと聞くと、
彼女が英語で書いて、日本語に訳したものが合っているかどうか
チェックしてほしいらしい。
大学のレポートかなにか?と思いながら、
まずは彼女の英語での原文が送られてきた。
それは、結婚式の招待状!
おぉ~!!まだ来年の夏の結婚式の招待状をもう出すらしい。
これが一般的なのか、彼女たちだけなのかは知らないけれど、
”Somewhere in the vicinity of London England.”
(英国、ロンドン近郊のどこか。)
場所は未定なのか…。
そういうものなの?!とびっくりしてしまった。
とりあえず、8月○日は空けておいてね!ということなのかしら。。。
そして、彼女から送られてきた日本語が…
「あれ?彼女、こんなに日本語できなかったっけ?」と
びっくりするレベルで変だった。
でも、よく考えれば、私も英語の結婚式招待状の文面を考えなさいと
言われたら、こんな感じになるのかもしれない。
なんせ、日常では使わない、見ない、聞かないフレーズがいっぱいで、
彼女の英語も「え~っと、これって、こういう意味?」と確認すること数回。
例えば、
”Anne and John would very much enjoy the pleasure of your company
on the *th of August 2016"で招待状は始まる。
pleasure of your company:招待します
になるなんて、知らなかった!!
そして、最後にはRSVP.
招待状の最後なんだから、「返事をちょうだい」とかだろうから…
Return Soon V... Possible等、いろいろ考えてみたものの
私はこういう略字の類で当てた試しがない。
アメリカのパルがBFF Mayと書いていたのを
BF...Baby Food(ベビーフード) とBoy Friend (ボーイフレンド)しか
分からないのに、その上にFがもう一個ついている!?
一体、これは何?!と悩んだほど。
正解は、Best Friend forever (永遠の親友)でした。
私がロンドンのパルにRSVPのRはもちろんReturnでしょ?と聞くと、
「それはフランス語だから。」と言われる。
フランス語?私がわからなかったハズだわ~と聞くと、
”Répondez s'il vous plaît”で、意味はご返事願います。
彼女の招待状を訳していて、各種、疑問に思った。
例えば、英語で"their wedding"(彼らの結婚式)となっている、
"our wedding"(私たちの結婚式)でしょ?と
書き間違いかと聞くと、招待状は両親などの名前で出されていたことから
”their wedding”が慣習になっているらしい。
また、日本の結婚式の招待状にある一文、
「お手数ながら、○月○日までに出欠のご返事を云々」とある、
〆切が設定されているのをよく見かけるけれど、〆切いらないの?と
聞くと、「6ケ月前になれば、もっと詳細な招待状を送るから。」と。
これがイギリスの一般的なのかどうかは置いておいて…
彼女は左に英語、右に日本語の招待状を作るらしい。
手書きで…。えっ?どこを手書き?名前部分?と聞くと、
日本語部分も英語部分の全部、手書き予定で、その数は50通以上…。
日本人や彼女の大学の先生たち
(日本文学に日本の歴史に日本語学に…の方々)も招待されるらしい。
・・・私のさっきの招待状の文面、大丈夫だったかしら?!と
ネットで招待状の文面とチェックしてしまったほど。
航空運賃の費用の高さで家族での渡英は無理かもしれないから、
その分、おもてなしするわ~と彼女が我が家に来た時に伝えたので
我が家には来るか来ないかわからないけれども、
彼女の招待状が完成したら、ちょっと見てみたい。