ショコラ日和

海外文通を通して、世界の友達と井戸端会議しています。

諳んじる

娘の小学校では3学期になると毎年、百人一首大会があって

全校児童で百人一首暗記シーズンとなる。

4年生の娘も30首くらいは時期になると覚えるものの

時期を過ぎると、すっかり忘れている。

その中で、娘が「あの歌だけは覚えている」という

お気に入りの歌がある。

あしびきの 山鳥の尾の しだり尾の ながながし夜を ひとりかも寝む

                    (柿本人麻呂

(夜になると離れ離れになって寝るという山鳥のように

この長い夜を私もまたあなたと離れ離れになって

1人寂しく眠るのだろうか)

…10歳がその歌がお気に入り?

意味わかってるか?とつい聞いてしまったら、

”あしながなが”っていうところが好きなの~と。

リズムが好きらしい。

それにしても、もっと子どもらしい歌をを思ったけれど

百人一首で、この歌を選べば子どもらしいなんてものもなく…

子どもに「お父さんの好きな歌は?」と聞かれ、

この世をば わが世とぞ思ふ 望月の 欠けたることもなしと思えば

                      (藤原 道長

夫は「こんなん言ってみたい!」らしい。

百人一首の歌ではないですが…。

この頃、子どもたちに家庭学習の時間に

諳んじてもらっているものがある。

論語の一節で、

「学びて思わざれば則ち罔し、思いて学ばざれば則ち殆し」

(どんなに勉強しても、自分で考えないかぎり本当の知識とはならない。

しかし、自分で考えるだけで人の知識や経験を

学ぼうとしなければ独善におちいる。)

学校の先生の言うことにイエスマンの子どもたち、

9割は正しいことを教えている先生たちだけれど、

たまに「はい???」と思うときがあり、

それを「先生が言っていた!」というだけで行動する子どもたちに

なんだか危機感を感じた。

「学ぶのは大切、自分で考えるのも大切」という現代語訳と共に

論語をこどもたちは暗唱中。

「○ちゃんは英語で1月から12月まで言えるんだって~」と

小4の娘に言われたけれど、

論語を諳んじる小4だって、十分にかっこいいと私は思うけれどなぁ。


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