ショコラ日和

海外文通を通して、世界の友達と井戸端会議しています。

『鳥類学者だからって、鳥が好きだと思うなよ』 上半期一番のおすすめ!

県内で3番目?4番目?に大きい本屋に行って来た。
近くの本屋に2軒電話して聞いても「取り寄せになる」と
言われてしまった本がそこにはあった!
「ちょっと読んでみたい」だけだったはずが、
「喉から手が出るほど読みたい!」になってしまった。

そしてやっと購入したのがこれ。

鳥類学者だからって、鳥が好きだと思うなよ。

鳥類学者だからって、鳥が好きだと思うなよ。

 

 読む前は鳥が好きではないのに、ゼミ決めのときに
人気がない鳥類にいった学生が気づいたら研究者というような
ストーリーをタイトルから想像した。
実際には鳥大好きな理系の研究者だった。
「鳥類学会員は全国に約1200人、日本人の10万人に1人しかいない」
なんていう前書きには「でた、理系!数字!!」と思ったけれど
これが意外に面白かった。

”理系”の人が書いた面白い本、
それって…往々にして”理系にしか受けない話”だったりするのよね~と
つい猜疑心いっぱいで読み始めてしまったけれど、
今年の上半期で一番おすすめできる本!
読み終わったときには私も鳥にかなり詳しくなって、
鳥好きの娘に「アカガシラカラスバト」っていうのがいて、
頭が赤いカラスかハトかどっちやねん!っていう名前で、
通称”アカポッポ”で、カラスかハトかわかるでしょ?と
本で得たばかりの知識を披露。

随所で著者のユーモアのセンスにくすっと笑う。

恋したことがあれば誰でも理解できるだろう。
最初はただ見つめるだけで幸せ。そのうち、それでは
満足できなくなって、手帳を盗んで名前を知り、
後をつけて住所を突き止め…略
相手を深く知りたいという純粋な知識欲は研究者の本能と言えよう。
ターゲットが女性でなくて、本当によかった。

”鳥類学者”、学者とくれば象牙の塔!かと思いきや、
フィールドワークのために水泳が必要だったり、
(桟橋もなく、岩場で近づけず、舟を降りて100m泳ぐ必要がある)
45度の崖をクライミングするためにロッククライミングを習ったり、
大自然に感動…のハズがハエが呼吸のたびに鼻から口から入ったり、
耳に蛾が入って流血したり…
なんだか想像の”学者”の枠の斜め上だった。

「売れてます!笑えます! 1位!」の帯を覚えていたので
本屋で平積みになっているのかと思えば、
帯にも書かれていたけれど”ただし、鳥部門1位(笑)”で、
大型書店ですら”自然/鳥”のところに。
そんなジャンルで本を探したの初でした。

 

 


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