ショコラ日和

海外文通を通して、世界の友達と井戸端会議しています。

日本語と漢字の魔法

海外文通をしていると、たまに聞かれる。
「日本語を勉強するのって、難しいと思う?」と。

それはあなたと同じ言語を母語とする人で
日本語学習中の人に聞いたほうがいいのでは?
生まれてから日本語を母語として育っている私には
日本語は難しくないけれど…といつも思ってしまう。

それでも、丁寧に答えることをいつも心がけている。
日本語が難しいかどうか、
まず、日本語の発音は「全くむずかしくない」らしい、
どの言語の人にとっても。
「日本語の発音が難しくて」と聞いたことは一度もない、
ドイツ、フランス、アメリカ、スペイン、アルジェリアのパルでさえ、
日本語の発音はとてもきれい。

日本語で最も苦労するものはまずは「覚える字の多さ」らしい。
ひらがな、カタカナ、それに漢字。
アルファベットの26文字に慣れている人はひらがなだけで
48文字あることに驚く。
同じ数だけカタカナもありまして…というと戦意喪失されるので
カタカナの存在は秘密で。。。

中学生レベルの漢字を使いこなすパルたちはかなり優秀な
日本語レベルで、ひらがなだけやローマ字筆記の日本語、
という人も結構いる。
漢字に関していえば、中国、香港、台湾の人たちは
ほかの国の日本語学習者よりは優位。
日本語の助詞を使いこなすことは
日本語学習者にはとても難しいのだろうなぁ~ということを
海外のパルたちからの日本語の手紙を読んでいると思う。
私の英語の前置詞も同じレベルなのだろう、と思うと
「頑張れ~」という気持ちになる。

先日、アメリカのメル友と日本語メールをしていて、
彼が「これこそ漢字の魔法!」と書いていた。
私は、娘が食虫植物に夢中であることを前回のメールで書いていたが、
彼は”食虫植物”という単語を日本語で知らなかったらしい。
(確かに、頻出日本語ではない、と思う…)
それでも、「漢字を見ただけで意味がわかってしまうんだから、
漢字はすごく面白い!」と彼はメールに書いていた。
ちなみに英語ではcarnivorous plant、
carnivolousが肉食を意味するので、
carnivoousを知っていれば、carnivorous plantも意味がわかる。
ただ、carnivorousも頻出英単語…では全くないハズ。

語学が堪能なパルたちと知り合って思うことは、
こつこつ長く細く続けることが、やっぱり語学の近道なのだと
改めて思う。

 
にほんブログ村