ショコラ日和

海外文通を通して、世界の友達と井戸端会議しています。

組体操を見て

こどもたちの運動会で組体操があった。
3段目、いや、最高で4段目まであったような…。
アメリカのメル友に組体操っていう競技が小学校の運動会では
必要不可欠のように語られていて、
怪我も多くて賛否両論だけれど、まだ残っている、と話した。
彼は「全く知らなかったけれど、チアリーディングみたいだ。」と
言っていた。
なるほど、確かにチアリーディングと似ている。
でも、チアリーディングって、誰もがする強制参加ではないよね?
組体操は希望者だけではなく、強制なのよ、と話した。

そして、花子の組体操を見た。
「感動するわよ!」「泣けるわよ!」と先輩ママさんたちから
何度も言われたけれど、
ええ、泣けました。
なんだか悲しくなって…。

うちの花子は大きいので、土台。常に土台。
娘の小学校では5,6年生合同で組体操をし、
大きなピラミッドは6年生と数名の5年生でする。
数名の5年生…人数あわせのための大きな5年生で、つまり土台を担う。
花子は一人でする飛行機?以外は、
二人、三人、四人…と、どこまでいこうと土台。
みんなそれぞれの能力で出来ることをすればいいと思う。
勉強で活躍できる子もいれば、運動会で活躍できるこもいていい。
土台には土台の大変さが、上に上がる人にはまた別の大変さがあるのだろう、
でも、これで感動は全くできなかった!
組体操に個人の能力なんてない。あったのは体の大きさだけ。

「一体感を感じる」「協調性が育つ」?
私の職種だけではなく、どこでも基本は”安全第一”でしょ?
その”安全第一”より上に”協調性”があったのか?
リスクを上回るものを今回で得たか?

娘の花子は、土台が大変だった、痛かったから、
「どうだった?よかった?」とお目目きらきらで聞く。
花子の大変さが報われるだけの感動をお母さん、感じたでしょ?と
いう気持ちで聞いてくる。
つい、「すごかったわ~!」と大人の対応をしてしまったけれど、
10キロも変わらないこを持ち上げたり、担いだり、
土台として耐えているこどもを見て感動する親に私はなれなかった。

 


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