ショコラ日和

海外文通を通して、世界の友達と井戸端会議しています。

後日談

学級崩壊クラスの現状を知ってもらうための学校訪問には
「出来たら、数人のママさんで小学校に行くのが効果的」と
いじめの電話相談の相談員さんが教えてくれたので、
個人の問題ではなく、クラスの問題アピール!ということか、と
数人のママさんに「一緒に小学校行きません?」と電話を事前にした。
しかし、突然の平日午前に動ける人は少なかった。(当然…)
そして、行きたかったけれど、行けなかったママさんたちに
小学校訪問を電話報告。
中にはちょっと調子に乗っちゃってた側にいた子のママさんもいて、
「息子が帰ってくるのが楽しみです、おほほほ」と低く笑っていた。

そのママさん、息子くんを叱り飛ばして根性入れ替えさせたらしい。
「そして、話を端折ることなく今日の出来事を話しなさい!
ほぼメイさんから聞いているから、嘘はすぐばれるで!」と
告げたところ、息子くんが言ったらしい。

「母さん、知ってるか。太郎くんのお母さん、すごい怖いで。
俺、あんなに怖い人、久しぶりに見たかもしれん。。。」
と息子が言ってたで、ワハハハハ!と、そのママさんから報告を受けた。

参観していたら休憩時間にクラスメートに
ハサミの刃を向けていた男の子がいた。
担任から注意を受けず、
しかも、どちらかというと、やんちゃな子だったので、つい
その男子児童の後ろに立って、警告した。
「いまハサミを人に向けたのはお前か?」とまず確認。
「それが良いことか悪いことかを教えてもらう必要がある年齢か?」と確認、
「ふざけるのも大概にしときよ。」と、怒りに震えながら怒りを抑え、
知らない子なので丁寧に話そうと思ったら、
私の想像以上に低い声が出てしまって…おほほ。
あまりのドス効いた声に隣の席の女子児童を硬直させてしまって…
という話は私も電話報告では省いていたのに…バレるとは…。

ハサミを人に向けていた男子児童は廊下側の席、
そのママさんの息子くんはその対極にいて、あーんなに小さい声で言ったのに
周囲のこたちは結構見ているのね~という発見があった。
その後、ほかの女の子が
「そんなことしたら、太郎くんのお母さんに言うよ!」
という脅し文句を男子児童に言っていた、ということもほかの子から聞き…
いや、そこは”先生に言うよ”でよろしく…。

太郎のお母さんはドス効かせた声で注意して、
太郎のクラスで最もやんちゃな男子児童をちぢみ上がらせた!と
私は”時の人”になったらしい。
小学生男子、やっぱりレベルがピー…と自主規制。
私の本気で怒ったときを知っているママさんや太郎は、
「あれはただの”警告”だったのに」と笑っていた。
花子にも「母さんが怒ったって噂を聞いたけれど、私の教室まで響かなかったから
たいしたことないなって思った。」と言われる。
いやいや、私、どんな人よ。
その後、太郎は何度も数人の男子児童に
「お前の母ちゃんは、いつ帰るんだ?」と聞かれたらしい。

夕方、太郎のクラスメートの女子児童にも
「今日、来てたね!〇くんを怒っていたの見た!」と声を掛けられた。
そんなに〇君を怒ることは珍しいの?先生は?と聞くと、
「先生は、ふざけている人は放って授業しましょうって
いつも言っているから~」と笑顔で言われた。
・・・それって、どうなの?と、その話をつい6年生の娘がいるときに
夫に話したら、娘の花子が言った。
「義務教育なのに?」
・・・フォローの言葉が疲れすぎてでない。

静かに小さい声で…結果的にドス効かせて、しかし小声で私は怒ったのに
クラスの児童のほとんどがそれに注意を払っていた、という事実に
私は結構、驚いた。
そうやって、周囲に神経を尖らせている子たちなら、
いや、尖らせないといけないような日々なら
いまのクラスの雰囲気もしんどいだろうなぁ、と。