『マイ・インターン』
アン・ハサウェイとロバート・デ・ニーロの二人が共演!
インターンの物語でインターンがアン・ハサウェイではなく
ロバート・デ・ニーロ!?
観るっきゃない!と楽しみにしていた映画をついに観た。
レビューの高評価も納得!!と言いたいところだけれど、
予定調和…わかりきっていたわ、とちょっと残念。
監督が『恋愛適齢期』や『ホリデイ』の人ということで
かなり期待したけれど、星3つ。
私にとっては他人に勧めることはないな、と思う映画だった。
恋愛を描き切ったから、恋愛以外の物語を撮ろう!と思い、
友情を撮った、と本編終了後のインタビューで監督が言っていたけれど
映画を観て、私の頭の中は”影響”という言葉でいっぱいになった。
一人の70歳のインターンが周囲へ与えた影響、
いろんな人にいろんな価値観を与えたり、考えさせたり、
見直させたり…。
4年生の太郎のクラスはいまとーっても問題があって、
ママさんたちとは会うたびにその話になる。
「結局、クラスのことを気にかけるのは
問題のない子の親で、問題のある子の親は気にもしない!
これって、意味がないわ。」という意見を何度も聞いた。
私も何度もそう思ったけれど、
たった一人、問題児がいただけではクラスの雰囲気はそうまで
変わらないのではないだろうかとも思う。
太郎のクラスは良くも悪くも腐りきった問題児はいない。
みんなそれぞれが、小者のどこにでもいるやんちゃなガキンチョで、
ちょっと友達のお母さんに怒られたら、
「すげーこえぇ~!!」とびびっておとなしくなる程度。
その子たち一人一人のママさんがクラスの問題を考え、
自分の子どもを見つめ直しただけで、かなり雰囲気が変わった、
気がする…ええ、気がする。
こどもたちが思っている以上にママさんたちはいじめや
暴力行為に敏感で、想像以上に親に怒られた…と
今回のことでこどもたちは経験した。
ママさんたちも今回のことを良い機会にとらえている人が多く、
「情報を共有していこうね!」と前向きに言われたり。
そういう一人ひとりがクラスに及ぼす影響は大きいと思う。
ラブコメディでもなく、友情ものでもなく、
『マイ・インターン』に近い映画は『ペイ・フォワード』だと思う。