ショコラ日和

海外文通を通して、世界の友達と井戸端会議しています。

海外を感じるとき

海外旅行に行くとき、疑問に思っていたことがある。
「どこで、海外を感じるのか」ということ。
我が家のこどもたちは関西空港の外国人率の高さと地上スタッフですら
外国人だらけの航空会社のカウンターを見て、
「・・・ここはもう外国?」となっていた。

私の”外国”はマレーシア航空に乗った瞬間だった。
英語が…英語が…聞き取りにくい~!
マレーシア人の話す英語、聞き取りにくい。
ロンドンのパルと私との会話は苦も無く聞き取る夫、
マレーシア航空のクルーの英語はとーっても苦労していて
飲み物を聞かれ、「りんご」と答え、
英語で言わないと、と私が伝えると私に「apple」と言い出す始末。
脳内で混線していた。
その後も夫はずーっとマレーシア人の英語に苦労していたけれど
私は慣れた!聞き取れる!わかる!
「なんで?」と夫に聞かれたけれど、
多分…インド人、フィンランド人、ドイツ人にフランス人と
各国の英語圏以外の英語を聞くことが多いから
単語の発音の幅の許容範囲が広く、癖を把握するのが得意なのかも。

さすがにタイでレストランのお姉さんがトリンプっていったときは、
ブラジャーのメーカーの?(タイに工場があってタイでは安いらしい)
トランプ?カードゲームの?
それともアメリカの大統領?と各種、焦って聞き返したけれど
正解はshrimp(エビ)。
そっちか~!!!って、レストランだから、
アメリカ大統領もブラジャーもでてこないか…。

その一方で、クアラルンプールの空港でターミナルへ向かう電車の中、
ほとんど外国人だったはずなのに、
「昔は60は年寄りだと思っていたのに自分がなってみると…」と
滔々と関西弁で語っている日本人のおじさんがいて、
・・・ここは大阪の地下鉄か?と錯覚しそうになったり。

タイで6年生の花子に
「お母さんって、どこまで行ってもお母さんなのね」と驚かれた。
右手に紅茶ポット、左手にコーヒーポットを持ち「tea?coffee?」と
ホテルの朝食時に聞いてくれるタイ人のお姉さんがいた。
"tea please."と言ったら、紅茶を入れようとして彼女は
両手にコーヒーポットを持っていたことに気づいたようで、
「やっちゃったわ、私!!あははは!」とタイ語で多分言い、豪快に笑っていて
「あるあるよ、それ、あるある。」と私も日本語で返し…
二人でアハハ~!と笑った光景が花子には衝撃だったらしい。
後から来た夫にも「タイ人となんで爆笑しているの?」と驚かれたけれど
おっちょこちょい~!というところで笑いあえた。
その後も彼女とはホテルで会うたびにニヤリと目線を交わしたり
「サワディッカー」(こんにちは)と挨拶したり海外を感じず。

タイでは英語が通じるほどでもなかったけれど、
いくつかのタイ語を話すだけでかなり喜ばれた。
やっぱり現地の言葉を使う意味は大きいなぁ~と改めて思った。
末っ子は両手を胸の前で合わせて「サワディカップ」(こんにちは:男性は語尾がカップ)と
いうだけで、「とても発音がうまい」だとか「タイ人のようだ」とか
ほめ殺しされ、大喜びで「コップンカップ」(ありがとう)と
「サワディカップ」でタイを乗り切っていた。
その結果、日本に入国する時も両手を合わせて「サワディカップ」(こんにちは)。
審査官、無言でパスポートを見ていた。
すいません、生まれも育ちも関西で8年も日本にいて1週間もタイにいないのに染まりすぎて。
「ここは日本やで。ボケたんちゃうか?」と弟を笑っていた4年生の太郎、
大阪でタクシーを降りて運転手さんに両手を合わせて
「コップンカップ」(ありがとう)。
大阪ですから!日本だってば!と突っ込みいれてしまった。

 

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