ショコラ日和

海外文通を通して、世界の友達と井戸端会議しています。

とっさの一言

とっさの一言はその人の人となりがでるなぁと思う。
「まさか!!」と言って絶句した某先生は育ちの良さが見えたし、
「そんな…」と言って絶句した友人も上品だった。

「ヤバッ」と言って絶句した従妹は中学の国語の先生で…
とてもまずいと思っていることは内緒。
語彙が少ない人っていうのは、とにかく同じ単語にたくさんの意味を持たせて
言葉が貧しいのよね…と言っていた私。
昨日は自分の言葉の貧しさをしみじみと思い知った。

知り合いの知り合いが私立中学に合格した、という話を聞いた。
結構、優秀な学校なので、「すごいね!」と一言。
ってことは、私立中学専門の塾に?
低学年から?年100万?×4か5?「すごい!!」と
最早、驚くのは偏差値や合格より金額。
でも、これで大学まで安泰なんだね!と思ったら、
同じ私立中学に通っているほかのこたちも塾に通っていて
その塾代が…という話に「すごい!!」となって、
「すごい」「すげぇ…」「すごい」と、”すごい”しか言わなかった。
みなさん、実はセレブだったの?!と恐れおののいてしまいつつ、
もう”すごい”も”すげぇ”も今月は封印!と決めた。

そして、今日、「マジで?」の連呼をした私。
インド人の青年と日本語で話をしていた。
最初のころは、私もアメリカやロンドンのパルたちに、
「なに?それはどういう意味?もっと簡単な言葉で言って!」と
よく言ったわ~と思い出すような会話でした。
「もっと簡単な言葉で言ってください」
「英語で言ってください」といろいろ言われながらも
気長に付き合った。

そんな彼と映画の話になったとき、
「『マダム・イン・ニューヨーク』観たよ!

 (ちなみにインドでのタイトルは”English Vinglish"だったとか)

 あのインドの吉永小百合っていう女優さん、シュリデヴィ

 すーっごい美人さん!」と話すと
彼もその映画を家族で観たらしい。
「ただ、彼女は去年、死にました。」と、
・・・マジで?
えっ、だってまだ50代で、若かったんですけれど、
なんで?と聞くと、
「ドバイのホテルで水死した」と。
マジで?(2回目)と彼の日本語の情報の少なさと遅さについ自分で検索。

甥の結婚式参列のためにドバイに行き、ホテルの浴槽で意識を失い
水死したらしい。
彼女の人気は凄まじく、国葬されていた。
知らなかった…全然。
ショック…とショックを受けている私に
「僕も泣きましたよ、たくさん。」と。
青年、そういう言葉はすらすら出てくるんだな、と変に感心。

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