スロバキアの男性とお国自慢していた。
「うちの村のシンボルはかっこいい鳥なんだよ」という話を聞き、
「私のところは自然がいっぱいよ。」と田舎自慢をしたら、
アイススケートができる湖があってさ…とスロバキアの男性に言われる。
・・・それは私の住んでいる地域では無理。
雪が降るのは年に1,2回の地域です、と話すと、
「湖が凍らないってことは、海に近いのかい?」と。
海って…工業地帯の海ではなく、海水浴できる海?
えーっと…どこまでドライブすればいいのかしら?と悩んでいる内に、
「もちろん、鶏を飼っているんだろう?」と聞かれる。
なんですって???
えっ、それ冗談?まさか本気?と驚くと、本気だった。
スロバキアの田舎、それが標準なの?と驚くと、
「祖父が生きていたころは、豚とウサギも飼っていたよ。」と。
80過ぎのおじいさんと会話しているわけじゃない、
27歳の若い男性ですけど…。
(27歳男性と会話の内容が田舎自慢っていう…)
繰り返すけれど、27歳の男性は続ける。
「いまも家には7匹の鶏を飼っているよ。卵を食べるために」
我が家は片田舎で、我が家よりかーなり田舎に夫の実家があり、
大阪の友人は「どこへ買い物に出ていくの?」と言うほどの
夫の実家は田舎だけれど、
それでもそれでも、鶏もウサギも豚も飼ってない!
日本の田舎で鶏をまだ飼っている地域って…一体、どこ?と
わからなくなってきた。
我が家、もしかして”田舎”でも”片田舎”でもないのかしら?
スロバキアのその若者の村でも、ここ20年ほどで豚を飼う人はいなくなったらしい。
そうか、みんなスーパーにソーセージや肉を買いに行くのね~
時代の流れなのね~と思ったら、
「生きた豚を買ってきて、家でさばくのさ!」と。
・・・マジで?
それ、本気?
日本人をからかったろうとかいうのでもなく???と
何度も聞き返す私に、
「友達を呼んで、豚をさばいて、酒を飲み、ソーセージを作るんだよ」と。
・・・それ、どこ?
いつの時代?と疑う私に「こんな感じさ」と動画をもらった。
でかい豚が近所の人、数人にさばかれる動画で、
ベジタリアンを気取る気は毛頭ない私もちょっと食欲失せそうな。
「従兄弟がこないだ嫁さんのお父さんに豚さばくのを
手伝わされていたよ、ハハハ」と。
えーっと、日本でいうところの干し柿作りみたいな?
それとも餅つき?
すごいわー、すごいわー、としかもう言葉が出なかった、
あの豚の動画を見た後では…。
「もう家畜を飼う人もさばいて食べる人たちも減っているけれどね。」と
彼は言っていた。
田舎自慢、今度からもっと謙虚にしようと思った。
日本では驚かれる私の田舎自慢、世界は広かった。
鶏や豚やウサギをペットとして、または家畜として飼っている人は聞かないけれど
なぜかヤギはペットとして飼っている人が数人いて…
しかも放し飼い!
田舎、すげー!!って、これを話すといわれるのだけれど…
彼らは家畜としてのヤギではなく愛玩動物として、ペットとしてのヤギで
日本の田舎自慢は世界にはできないなぁと思った。