日本の有名なロック歌手が亡くなったとき、
プリンスやマイケル・ジャクソンが死んだとき、
ホーキング博士が亡くなったとき、
私には遠い存在で、周囲の驚きや嘆きや動揺がいまひとつ
理解できなかった。
知人ではないわけでしょ?
一面識もないのに、そこまでショックを受けるの?と
ただ驚いて彼女たちの動揺ぶりを見ていた。
今日、私のスマホに入ってきたニュース速報に
文字通り、スマホを落として動揺した。
「ドナルド・キーン逝去」。
ドナルド・キーンが?!
あのドナルド・キーンが?!
何度、彼の文章を読んだか。
あの穏やかな話し方とぴったり一致するような穏やかで
謙虚な文章。
日本文学を勉強していたロンドンのパルとも語ったことのある
「ドナルド・キーン」。
ロンドンのパルも「日本文学といえば、ドナルド・キーン!
彼の本で日本文学を学んだ人はイギリスでも多い」と言っていた。
日本文学や日本文化をしている人にはもう権威を通り越して神!!に
近い存在の彼がまだ生きているなんて!!
三島由紀夫と仲良しで川端も芥川も知っていてと
大学生時代は感動すらした。
そして、今日、彼が逝去したことを知った。
一面識もないけれど、動揺し、ショックを受けている。
そうか、みんなこんな感じだったのか…と知った。
ご冥福をお祈りいたします。