最近のこどもは先生をバカにしている、と聞く。
そのたびに、「それは最近なのか?」という質問が首をもたげてくるけれど。
そして、元や現職の先生たちが言う。
「先生の批判を親がしてはいけない。子どもが言うようになるから」と。
最初の参観日後の懇談会で、
「学校や教師に言いたいことはたくさんあるでしょうが、
こどもの前で言わないでください。」と言った先生もいた。
微妙な言い方だなぁ…と思ったけれど、
私自身は先生への疑問や不満、愚痴は子どもの前では言わないように
しているつもり。
英語劇の台本がすべてカタカナで書かれていようとも
(英語学習の総まとめ!って聞いたのに、それがこれ?!)
英語劇の英文が中学生レベルのミス連発だったりしたけれど
その間違えた英語を覚えている娘にも突っ込まなかったし…
もちろん学級通信のスペルミスにも突っ込まず、
小学校は勉強するところでも学問をするところでもない、
社会性や人間関係を学ぶんだ!と思うことにした。
大人の事情をいろいろと先生方から聞かされても大人の対応をした。
(それは職員室で仲間内でいうもので、保護者に話さないでよ!と
何度も思ったけれど、笑顔で対応…)
学校の先生は選べない。
しかし、習い事の先生は選べる!
ペン字の先生が「三年習うより三年師を探せ」ということわざを
教えてくださったけれど、金言だと思う。
ピアノの先生にもペン字の先生にもとても恵まれた。
お歳暮もお中元も欠かさないし、もちろん年賀状も出す。
補講レッスンをしていただいたときは「お金は受け取らない」と
おっしゃる先生に菓子折りを持参する。
そんな私は「いまどき、いないわよ~、そういうママ」と
別の習い事の先生をしている友人に言われた。
最近は保護者も含めて”先生”への敬意がないのよね…と。
「月謝を払っているから」とお中元やお歳暮を渡さない人も増えているらしい。
お中元やお歳暮もバカにできない金額だから、と
たくさんの習い事をしているママさんに聞いたけれど、
それなら、なんでそんなに数多くの習い事をさせるのか不思議。
習い事は経済的に余裕があるからではないの?
ピアノ発表会前の補講レッスンもお礼をしていないという話を
ほかのママさんから聞いた。
「回数が多いときびしいから」と。
それって、サービス残業をさせることと変わらないし、
先生の技術料や指導料を低く見ているような気がして私にはできない。
先生にはもっと敬意を払った態度で接しなさいと子どもたちに言うたびに
それにふさわしい先生かどうかは置いといて…と
つい心の中で毒づいてしまったり。
算数を花子の友達に教えているときに一度だけ、
「メイ先生!」と呼ばれた。
「先生と呼ばれるほどのバカでなし。先生って呼ばないでいいよ」と
つい言ってしまった。
春からこどもたちの先生が変わる。
尊敬するに足る先生であってほしいと正直、思う。