ショコラ日和

海外文通を通して、世界の友達と井戸端会議しています。

慣れないこと

関西に住んで10年以上が過ぎた。
「身も心も関西人ね」とか「関西人より血気盛ん」とか
関西人に「いらち…」といわれるまでになったけれど、
それでもたまに「慣れない…」と思うときがある。

それは口の悪さ。
地域的にも荒い方言だとは聞くけれど、
ふつうに生活していて、ヤ〇ザに遭うことはあまりないし、
ガラの悪いトラブルに巻き込まれたこともない。
それでも、「しばくぞ!!」とママ友が言うと、
どきっとしてしまう。
しばく=ぼこぼこにすることらしいけれど、
「いい加減にしないと叩くわよ!」というレベルで
ママさんたちが「しばくぞ!」とすぐ子どもたちに言う。
しばきすぎ…と密かに思ったり。

「しばくぞ」以外に驚いて絶句した言葉としては、
「参観日だからって、いちびってんちゃうぞ。」とか
「喧嘩を売っとんか?いつでも買うぞ!」とか…。
(いちびる=かっこうつける、らしい。)

これ、どちらも言ったのは”先生”なんですけれど、
小学校の。
これに慣れない!
いつまでも慣れない!
おいこらrrrr!!のrの巻き舌発音の素晴らしさとか
「・・・先生ですよね?小学校の先生ですよね?」と
確認を取りたくなる。

我が家では「おい、お前」と息子たちが言っただけで、
「その言葉、使っていい言葉だったかしら?」と私が確認するほど
言葉チェックにはきびしくしているのに
小学校で「おいこらrrr」とか「いちびってんな」とか言うのよ!
先生が。
どーなの、それ!!と毎回、思う。
でも、周囲のママさんたちは「別に、なんとも思わないわ~。」なので
一人、そんな言葉を使ってほしくない、こどもに聞かせたくない…と
毎回、思う羽目になる。

今回も「やっぱり私はそんな言葉の荒さに慣れないし、
慣れたくもないんじゃけど。」と私のお国言葉で同郷のママ友に愚痴った。
関西弁の言葉の荒さにケチつけたいわけではない。
方言は癒される。
「おんどりゃー、なんしょんじゃい!」
(あなたたち、なにをされていらっしゃるのかしら?:意訳)
とか口の悪い人たちは言う地域ですとも、私の出身地域だって。
それでも、それを小学校の先生が児童に言うことはなかったよ…。
荒い言葉を使って、相手をびびらせたらいいってものではないと思う、
私は怒った相手に言葉で威圧しようとは思わないけれど
とママ友に話すと、
「喧嘩売っとんか?」と先生が言っても怖くもなんともないけれど、
「メイが標準語で穏やかに話しているときはすごい怒っていて怖い」
と言われた。
怒るのに言葉を悪くする必要も方言で恫喝する必要もないのだと思う。
ただ、淡々と低い声で一言。
「わかっているのか?」と。

「まぁ、あのAくんは問題児だから」と数人のママから聞いたAくん、
私の前では「はい!そうです!」しか言わないのに問題児?
とママ友に話すと、
「A君、人を見る目はあるんだわ!」とママ友たちに笑われた。
どうやら私はAくんに怖いママ認定されているらしい、
A君を怒ったことはないのに。
怒らずとも怖いママ認定で礼儀正しくするって、一番楽。
先生にも粗野で威圧的以外の言動を模索してほしい。