ショコラ日和

海外文通を通して、世界の友達と井戸端会議しています。

惑う

私の周囲では私が一番バタバタしている!といつも思う師走、
今年は私より忙しそうな人がいる。
友人が離婚しそうになっている。
よくある話、よく聞く話の不倫による離婚、しかも私の友人のW不倫
W不倫、既婚者同士の不倫)
私もその不倫を知っていた、かれこれ3年以上前から。
「やめたほうがいいのでは?」と言ったこともある。
火に油を注いだ結果になった。
だから、その後は静観した。意見は言わず、ただ聞くだけ。
彼女は夫にバレ、現在、絶賛、修羅場中。
離婚という方向で話し合いが進んでいる。

彼女が離婚についての話し合いをする間、こどもを預かってほしいというので
了承した。そのとき、彼女から出た言葉は
いかに不倫相手が不利な状況で、彼女が心配しているか。
いかに不倫相手の奥さんが悪い女か。
奥さんを絶賛して不倫している男性なんて、いるか?
奥さんの悪口を言って不倫するのは不倫男の常套句で
ドラマでも映画でも使い古されているのに、現実でまだやっているんだ!
そして信じるのか?!とつい突っ込んでしまったけれど、
その奥さん、かなりのワルらしい。

料理は手抜き、庭の手入れはあまりしない、
掃除もしていない上にリビングでゴロゴロしている。
そして、夫には悪態をつく。
…あれ?うちの夫が不倫相手?その奥さんって、私か?

っで、そのワルの奥さんの夫は料理して掃除して庭の手入れを
しているわけではなく、家事はせずに妻の悪態をついて不倫。
不倫相手の男性は「妻にばれたくない、会社にばれたくない。
なんとか穏便にしてほしい。」と彼女に頼んだようで…
その話を黙って聞いていた私の横で、
いつもは上品な友人が「カスやな。」と言っていた。
激しく同意しながら、私は「自分に正直な人ね。」と言った。

始まりは、白黒つけにくいグレーな部分からのスタートだった気がする。
それでも、彼女の不倫に意見することをやめて聞いてきた結果、
私は彼女の”理解者”にされてしまったようで、
不倫がバレてからもいかに彼が好きかという話を何時間も聞く羽目になった。
その間、こどもたちの話はでてこない。
彼女はもう母親ではなく、女なんだ…とただただ呆然とする。

彼女は私に不倫相手との伝書鳩をやってほしいらしい。
悪態をついて、ありとあらゆる言葉で罵倒し倒して、
聞くに堪えない罵詈雑言を浴びせる以外に
私がその男と話すことはないし、
そんな言葉を発する自分に自己嫌悪するのも目に見えているので
話したくもないと伝えた。
彼女は「誠実な男性なの」と言っていた。
婚姻関係にありながら不倫していて自己保身に走り
自分の気持ちに正直な人を誠実と言うのか。
ものは言いよう…。
そんな言葉も彼女には届かない。