ショコラ日和

海外文通を通して、世界の友達と井戸端会議しています。

採点基準の謎

小学校の先生たちの採点、「はい?」となることが結構、ある。
ひとつひとつに「この採点、おかしくないですか?」とは言わず、
こどもたちにも「これは中学校なら丸だと思う」とだけ言う。

たとえば、小5の太郎の社会のテスト。
グラフから読み取り、「約  %」という個所の穴埋め。
グラフを見ると90%以上、100%には到達していない。
これが95%か…というと微妙な線で、
私なら「約 90 %」と書くなぁ、というレベル。
太郎も「約 90 %」と書いていて、×をもらっていた。
答えは「約 95 %」だったらしい。
・・・いやいや、これ、約100%、約95%、約90%の
どれを書いても正解になる問題でしょう!
だって、5メモリの単位がないし、”約”なんだもの。
担任の先生も”約90%でも正解”と言いつつ、バツをつけたらしい。
意味わからん。
推測するに、テストの模範解答は「約95%」だったんだろう。
テスト作成会社も中途半端な問題を作成する。
そして、その答えを約90%と児童が書いたとき、
確かにこのグラフだとこういう解答もアリだなとわからないのか、
わかっていても模範解答以外は正解にできないのか…。
そういう指導要領なのか、先生の能力なのか…。
「なんだ、これ…」と夫が太郎のテストに呆れているとき、
3年生の次郎のテストも見せた。


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3つすべて×になっているけれど、さてどこがダメでしょう?
「合ってるやん。」と夫が驚く。
全部×になった理由、「定規で書いていないから。」らしい。
「そんなこと問題に書かれてもいなければ、
テスト中にも言われなかったのに、先生の後出しじゃんけんだ!」と
次郎はとてもご立腹だった。

このテストを見たとき、正直、呆れすぎて言葉がでなかった。
確かに3本中1本はぐねーんとなっているので、
これはバツになっても、まぁ仕方がない。
そのほかの2本はできてるじゃん!とは思いつつ、
小学生のテストだからね…次郎がわかっていることはわかったから
まぁいいか…と留飲を下げようとしつつも、
「先生、採点基準おかしくない?」と言いたくて仕方がない。

定規を使って書いてほしかったのなら、
私だったらすべて丸にして、横に「次は定規を使って」と書く。
これなら児童も保護者も納得する対応。
いまは3学期。
同じような点と点を結ぶ問題はテストでたくさんしてきて、
そのたびに先生が「定規」という指導を徹底していたなら、
みんな定規を使っていただろうに、急に「定規で書いてないから」
なんていう理由で×をつけるのはやっぱりおかしい気がする。
次郎の”先生の後出しじゃんけん”は言い得て妙。

でも、こういうことを言えばキリがないわけで、
小学校には「こどもがケガをしたとき以外は何も言わない」を
ポリシーにしている。
だから、ここは気にしない…ふり。
そして、こういう小さいことが積み重なって我慢しているのに
頭を怪我して連絡もなくふつうに帰ってきたりすると、
「先生、ここは最低限でしょ?
いままでもいろいろやらかしているのは何も言わなかったけれど
これより下は無理。」とつい言いそうになる。
私の時代の小学校の先生たち、こういう変な採点はなかった気がするけれど。