ショコラ日和

海外文通を通して、世界の友達と井戸端会議しています。

洋書を読む


昨日は一日、時間があれば洋書を読んでいた。
ロンドンのパルが送ってくれた
”The Rosie Project"

The Rosie Project (The Rosie Project Series)

The Rosie Project (The Rosie Project Series)

  • 作者:Graeme Simsion
  • 出版社/メーカー: Penguin
  • 発売日: 2014/01/02
  • メディア: ペーパーバック
 

 面白い!
日本で流行った『結婚できない男』のオーストラリア版のような内容、
(ただし、いまはまだ全体の1割しか読めてない…)
社会的に成功しているけれど、彼女がおらず、
結婚に向けて動き出す男性の話。

洋書を多読する人は、辞書を引かず推測しながら読むことを
推奨するけれど、いままでそれで最後までたどりつけたことがない私。
本当に辞書なしで多読が一番の学習方法なのか?と思っていた。
そういえば、勉強方法の本で「万人にぴったりの学習方法なんてない」
というのを読んだことがある。
いろいろ試して、カスタマイズしながら、
自分に合った勉強方法を確立していくしかない。
手あたり次第やってみる!勉強してみるしかない、と。
いや、本当にそれよ…と思ったのに、なぜ語学の学習では
”万人受けする勉強方法がある”と思ったのかがわからない。

ということで、私流の洋書の読み方をしてみることにした。
地道に…ノートにわからなかった単語を書き、調べる。
メキシコ出身でアメリカ在住のパルにその話をすると、
「英語を学ぶとき、とにかく本を辞書なしで読んだほうがいい、と
私もアメリカで言われた。
でも、意味不明なまま読むのが嫌で、辞書をずっと引いたわ。」と。
いまではスペイン語の本より英語の本を好んで読むほどらしい。
私はずっと日本語の本を好んで読むと思うけれど。

単語をずらーっと書いたノートを彼女に見せると、
"Ahhh not fun."(楽しくはなさそうね)
と言われたけれど、これが意外に楽しい。
知らない単語ばかりだったり、”結果”という日本語訳になるのに
2つも知らない”結果”があって、(consequent,outcome)
一つの単語に統一しろー!と思ったり、
これが語彙力か…と思ったり。
ロンドンのパルが私の苦戦ぶりに意外だったらしいけれど、
英語で文通していてcumulatively(累積的に)とか
attribute(属性)なんて使わないので。
attributeなんて、覚えられなさ過ぎて3回も辞書、引いたり。
cross-validation(交差検証)なんて、日本語になってもわからん~!と
叫んでいると、中1の花子が「交差検証知っているよ」と説明してくれたり…。
辞書を引いてもわからない言葉もあって、そういうときは
アメリカのパルやロンドンのパルに「これ、どういう意味?」と聞いたり。
例えば、”medical incompetence”
medical:医学の incompetence:無能、無資格
医師免許なしの医者?とコロラド州のパルに聞いたら
”That means that it was a medical mistakes by the doctor."
(その意味は、医者による医療での失敗よ。)ということだったので、
医療過失か!とわかったり。

いくつか面白い文章や激しく同意したくなる文章もノートにメモした。
例えば、
”Why do people value other's time so little?"
(どうして人々は他者の時間の価値を過小評価するのか?)
本当にそれ!!!

"I think if a woman discribes herself as a brilliand cook
she's a bit up herself."
bit up :やや増加する
直訳すると、「料理上手って自分のことを言う女性は自分をやや増加させている」
だけれど、意訳すると…
「自分で料理上手っていう女性って、ちょっと盛っているんだと思うわ。」
今日、一番のお気に入りはこれ!
"she's bit up herself"(彼女、ちょっと盛っているよね)
「自分で料理上手っていう女性って眉唾じゃない?」っていうことか。
こういうのって、”盛ってる”なんて訳すと、急に現代風だけれど
数年経つと色あせる危険な言葉だと思う。
翻訳された本ではどうなっていうのか、とか気になるわ~と
ついつい楽に日本語で読む誘惑に駆られる。

 

ワイフ・プロジェクト

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