ショコラ日和

海外文通を通して、世界の友達と井戸端会議しています。

機会を活かす

誕生日プレゼントに花子へ買った本がとても面白かったらしい。 

  「今日中に読み終わるかな?」と言いながら、
昼に届いてからずーっと読んでいる。
たまにiPadで遊んでいる、と思ったら、
本に書いてあることがわからないからiPadで調べていたらしい。
日本語なら、どーんと聞いて!と言うと、
「シュウリツって、何?」
シュウリツって、州立?アメリカの州が作った学校?
なんの話?と思ったら、実験の話。
収率だった。
あぁ~、収率!それね、えーっと…と私も調べる。
収率を解説しているページを花子に見せると、
「あぁ、そういうこと!!」と納得したらしい。
何度もそのページを読んだけれど…私にはわからない。

これはきっと日本語だから、わからないんだわ。
次は英語を聞いて!と花子に言ったら、
「英語のページはgoogle翻訳が大体はできるから。」と
お呼びではない。
あら、そう、お呼びではない…ラッキーと思っていたら、
google翻訳できないページがある!という。
出番きたー!と花子に見せられたページがこちら。

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https://www.acs.org/content/acs/en/molecule-of-the-week/archive/c/chloramphenicol.html?cid=home_motw


いや、これ、私の知っている単語を探すほうがむずかしい。
antibiotic:抗生剤
cancer; ガン
「あとは…なんかを出版して、なんかを発表して…」
もう何について書いているんだかすらもわかりませんけれど!
どこかに同じ日本語のページはないのかと探したい気持ちを抑え、
こどもたちに勉強の姿勢を見せるべく翻訳した。
えらい!立派だ!と誰も言ってくれないので自分で言う。

「私は合成薬の先駆者です。
私は何の分子でしょう?」という化学クイズだった。
化学クイズなのにタイトルに”クロラムフェニコール”って、
答えを書いてあるけれど…。

訳したけれど、見たことも聞いたこともない英単語オンパレード。
compound, Eschericha coil, Staphylococcus, conjuctivitis, meningitis
(化合物、大腸菌ブドウ球菌、結膜炎、髄膜炎
ほかにも、再生不良性貧血だとかプロドラッグだとか加水分解だとか、
日本語に訳してもわからない言葉がてんこもり。

どこからこのサイトにたどり着いたの?と聞くと、
「本に書いてあった」らしい。
面白い情報がたくさんありそう、と花子はわくわくしていたけれど、
このページ、American Chemical Society (アメリカ化学学会)、
日本にも化学学会はあると思うよと日本化学学会を調べて
中高生会員制度が2016年からスタートしたことも知った。
ACSアメリカ化学学会)の会長の話、花子が訳してほしいと
いうので、一体、何を言っているのか聞いてみた。

www.youtube.com
いや、おじさん、もっとはきはき英語しゃべってほしい…という英語。
字幕をほぼ読んだ。
コロナウイルスで学会をキャンセルした話や
リモートワークになっているみんな、頑張ろうっていう話も
あった中、最後のほうに彼が言った言葉が素敵だった。

"Thank you and please keep active and engaged
and take this opportunity to be creative"
(ありがとう、(ACSの?)活動を続け、携わり続けましょう、
そして、この機会を創造的なものにしましょう)

正直、keep social distance(社会的距離をとる)とか
Stay healthy(健康でいよう)とか聞き飽きた。
いや、それはそうなんだけれど、これ、いまチャンスですよ!!と
我が家では思っているし、「このまたとない機会を活かそう!」と
いう考え方、肯定的で素敵だなーと思った。