ショコラ日和

海外文通を通して、世界の友達と井戸端会議しています。

学校の意味


コロナウイルスで考えさせられたことはたくさんある。
私たちがいかに不要不急の外出をしていたか。
「それがないと死ぬ?」というレベルの不要不急の外出だけに
絞る生活をしたことで、いかに娯楽の外出をしていたか、
と気づいた。
それはもちろん生きるか死ぬかレベルではない、
文化的な生活をしていたということでもある。
図書館も美術館も花屋も本屋もすべてが最後がいつ?!状態のいま、
もう一つ、考えたのが”学校”について。

運動会、なくていいのに…。
音楽会、なくていいのに…と思っていた。
学生時代から親になってからも変わらず。
そうすると、「学校は勉強だけではない。そういう文化的な
活動が必要なのよ。人間関係を学ぶのよ。」と、
先生をしているママさんたちやほかのママさんから言われた。
学校の文化的活動に熱心ではない人があまりいない、
という現実に一番、私が驚いた。

6月から、ついに小中学校でも学校が再開される。
クラスを2つに分けたり、隔日登校したり、午前と午後に分けたり、
涙ぐましい三密回避。
でも、実力テストを2日に分けて中学校はするらしい。
三密回避はどうなった?と思いつつ、中間テストも期末テストも
できるかどうかわからない現状を考えたら、精一杯…なのか?
学校が再開されて、できる限りのことをやりたいと先生方も
考えているようで、こどもたちの担任に登校してから
どういう状況になるのかを聞くと、
「いまはまだ手探りではあるけれど…」
教室の両端にのみ机といすを置き、ほかの市を見習い、
フェイスシールドを先生が着用しての授業も検討している、と。
そして、こどもたちがあまりしゃべらないようにする、と。
今年度は運動会、音楽会、水泳はしないことも
市の教育委員会が決定した。

運動会、音楽会といった学校の文化的活動は行わず、
授業中の活発な意見交換もなく…
それ、学校へ行く意味はあるの?
このまま課題だけ配布されて、1週間でする方式で十分では?
あるいは、在宅学習、ホームスクーリングという選択肢も
残してくれたらよかったのに、という話をコロラドのパルにしたら、
学校の先生をしている彼女は
「私たちも日々、変わる状況でいっぱいいっぱいよ。
でも、リモート教育はどうにも好きになれないのよ。」と
本の学校の先生たちの大変さを想像しつつ、
「それでも、それで学校の再開って、
学びの目的としてどうなの?」と疑問を呈していた。

全国に不登校の小中学生は14万人いる。
今回の休校は彼らにとっても精神的に楽だったのでは?と思う。
リモート教育やホームスクーリングをもう少し前向きに
検討してほしい。
今年は月に数日は発熱する花子にとってはありがたい。
「微熱でも学校を休んでください。欠席扱いにはしません。」という
文書が市の教育委員会から配布された。
微熱で休んでいいお墨付きでたー!
体調不良のときは欠席、そんなの当然でしょ!と思いつつ、
これを喜んでしまうところが、去年の攻防を物語る。
「微熱でも、しんどくないときあるやろ?
遅刻でいいから来て。」と担任に言われたもので。
サボりでもズル休みでもなく、発熱だっていうのに…。