ショコラ日和

海外文通を通して、世界の友達と井戸端会議しています。

秘密を話せる?

コロラドのパルと話しているときに言われた。
”Can you tell me your secret?"
(あなたの秘密を話すことができる?)
秘密…と考えている間に
”Can I tell you a secret?"
私の秘密を言ってもいい?)
と聞いてきた。

秘密?!秘密を言うの?と、ものすごくドキドキしながら
聞いた。
秘密って、やっぱり…ピーの連続音みたいなの?と
ものすごくどきどき、わくわくしていたら
彼女の秘密は
「実は…初対面の人との接し方がいまだにわからないの。」

はい?それ?本気で?本当に?と呆然。
とりあえず、世間話から始めたら?と彼女に話したら、
「あなたの秘密は?」と聞かれた。
えーっと…初対面の人と話せないほどシャイではない。
年齢もサバ読んでいないし、秘密、ひみつ、ヒミツ…。
「あなたの秘密って、何?」と各国のパルたちに聞いてみた。

ロンドンのパル、
「メイが知らない私の秘密?ないわね…。秘密はストレスになるし。
そういえば、夫に秘密がひとつだけある!」と。
夫への秘密、なんだかわくわくさせる響き…と思ったら、
「日本でしか手に入らないものを誕生日プレゼントにすること」が
ロンドンのパルの秘密。
それ、知ってる…その注文、私がしてロンドンに送ったから…。
日本でしか手に入らない期間限定もの!

オランダのパルにも聞いてみた。
「秘密なんて、だれかに言った時点で秘密ではなくなるわよ。
メイに秘密にしていることなんて、ないわ…」と話していて
急に思い出したらしい。
"Don't tell anybody!"(誰にも言わないでよ。)
と念押しされた彼女の秘密…
コロラドのパル以上にしょうもないものだった。
それ、秘密にする必要ある?とつい聞くと、
「夫には言ってない」と。
詳細を省き、プライバシーを保護しつつ…
彼女の秘密は「夫の友人に電話相談した」。
それだけ????とつい聞くと、「いまでもだれにも言っていない」と。
多分、みんな「それだけ?!」ってなると思うよ…と話すと、
「じゃあ、一体、メイはどんな秘密を期待したわけ?」と聞かれた。

私たち、40代手前よ。40代手前の女性が持つ秘密っていったら、
ちょっとやそっとではよそへ漏らせないような…
なにかあるでしょ!なにか!と話すと、
"I read fifty shades of gray."
(『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』を読んだ。) 

フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ (字幕版)

フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ (字幕版)

  • 発売日: 2015/06/18
  • メディア: Prime Video
 

 『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』SM小説で際どさが有名。

そうそう、そういうの~!と言いたいところだけれど、
いや、私たち大人よ。SM小説読んだくらい、
秘密でもなんでもないわよ~…っで、私は未読なのでつい
「どうだったの???」と聞くと、
「私が夫を紐でくくるときがくるとすれば、誰かにあげるときね。」
ということで、いまひとつだったらしい。

彼女たちの秘密に「そんなの秘密にもならないわよ!」と
言っていたら、「メイの秘密は?」と聞かれた。
自分用に買った贅沢チョコを夫が夫用チョコと間違えて
ヴァレンタインに食べたこととか、
一人で食べようと思っていた隠しチョコを食べられたこととかを
いまだに根に持っていることとかは我ながら人間が小さいなと
自分でも思うので誰にも話していない=秘密?という程度。
秘密って、ないわ~…という話をしていて気づいた。

私、パルたちと情報共有しすぎて、しゃべりすぎて
秘密がない。
私だけではなく、彼女たちも同じだったことはうれしい。
そして、気づいたことがひとつある。
私たち、女性同士の友人間に秘密はない。
っが、夫へはそれぞれに秘密を持っている。
「それくらい、早く言ったら?」レベルから、
「それは黙っておきなさい。」や
「一生、言わないほうがいい」まで。

友達同士で共有するにふさわしい秘密は残念ながらなかったけれど、
『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』を読んだパルたち
みんな「認めるわ、読んだわよ!」という感じに
告白するのが面白い。