ショコラ日和

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『骨を彩る』

『骨を彩る』を読んだ。 

骨を彩る (幻冬舎文庫)

骨を彩る (幻冬舎文庫)

  • 作者:彩瀬 まる
  • 発売日: 2017/02/07
  • メディア: 文庫
 

 中2の花子が先に読んだ本で、「面白かった」という感想通り、
面白かった。
小川洋子に似ている世界観だと思ったけれど、
解説があさのあつこで意外だった。

短編集ながら、少しずつ関係ある人たちがでてくる。
物語自体は面白かったけれど…けれど…
途中から、「いや、ちょっと、これ先に花子が読んだわ!!」と
焦って、なんだか物語が頭に入らない。

チャットで会話をする男女の物語がある。
恋愛相談をしたり、何気ない会話をしたり…
という物語の中で、セックスやら処女云々やら乳首云々
風俗の話題もでてくる。
性描写はないけれど、これは中学生が読むことは
セーフか?アウトか?と
読みながら気になって仕方がなかった。

正直、もし、私が先に読んでいたら、花子には読ませなかったな、
と思った。
しかし、花子は先に読み、「面白かったから友達にも貸す!」と
友達にも貸し、返ってきたのを私が読んだ。

迂闊だったというか…この最初の短編から
(最初の短編だけ、花子が読む前にさっと読んだ)
セックスに関するものが物語に出てくるとは思わなかったわ!と
やってしまった感がある。

小学生時代に娘の花子より、もっと性描写のある本や漫画を
「ふーん」という程度に読んでいた気がするけれど、
それを自分のこどもにさせることにはものすごく抵抗がある。
一方で、性教育はきっちりしたい派なので、
そういう絵本を幼いころから見せてきたし、
そういう話をすることには抵抗がない。
この二重基準はなんなのだろう。
なんて思っている私の横で花子は友達同士で貸し借りした漫画などで
私の想像や許容を超える性描写や暴力の描写に
出会っているのかもしれない。

私もそうであったけれど、本好きの中学生はもう大人と同じ物語を読む。
そのむずかしさを感じた最初の一冊。
(ただ、大人が読めば「…性描写でもなんでもない!」と思う程度。)