ショコラ日和

海外文通を通して、世界の友達と井戸端会議しています。

日本語にしにくい英語

英語の単語でいくつか日本語に訳しにくいものがある。
もちろん、その逆もまた然りで有名なのは
”I miss you."を日本語にすることや”懐かしい”を英語で言うこと。
高校時代の英語の先生はidentityの説明が日本語では難しい、
といつも言っていた。
「君たちに自己同一性なんて言ってもわからないだろ?」と。
私が私であると証明するものがアイデンティティーでしょ?と
いまはなんとなーくわかる…気になっている。

私が日本語に訳しにくいわ、これ…と毎回思う英単語は
"xenophobia"(ゼノフォビア
外国人嫌い、外国人恐怖症、外国人嫌悪…と訳されている。

racism(:レイシズム、人種差別)と形容されることは
最も恐れるべきことだと私は思っているけれど、
その上をいくxenophobia.
行き過ぎた愛国主義か、仕事を外国人労働者に奪われる恐怖、
知らない文化や価値観の侵入…
そういうものすべてひっくるめてxenophobia(ゼノフォビア)、
っていうことよね?という理解度。

ロンドンのパルが「いまの仕事を長く続けようとは思わない」
という理由について話してくれた。
会社の近くにちょっと高いカフェがあるけれど、
忙しいときはそのカフェで夕飯を食べて帰っていたらしい。
そのちょっと高い(しつこい)カフェ、彼女の会社のお偉いさんたちも
よく利用していたようで、テーブルを一緒に囲んだこともある、と。

「給料上げて!」って、かわいくお願いしたか?とつい聞いたら、
スルーされた。
あっ、そういう状況ではない、と…。

いろんなdirecterにmanagerに
果てはchief executive(最高経営責任者)も。
彼らが何を話していたか、「xenophobic」な話だった、と。
コロナウイルスの話から、外国人嫌悪や外国人排斥、
人種差別へと話はいったようで…
「話していたのは組織のトップの人よ。ショックすぎて…。」
外国人嫌悪の話題もさることながら、それを公共の場で
あのグループがどういう人たちか知っている人も多いだろうし、
会社の人も近くにたくさんいるのに…。
彼女はあまりにもショックで直属の上司に話したらしい。
っで、そのボスはどうしたの?
「すごく驚いていた。」以上。
そうよね、直属の上司が人種差別的なことを言っていたならともかく
組織のトップが言っているんだから…。 

こういうとき、つい呟いてしまうのは
「なんだかなぁ。。。」
これも英語には訳しにくい。