ショコラ日和

海外文通を通して、世界の友達と井戸端会議しています。

それぞれの学校の楽しみ方

過日、数学検定最年少記録の少年についての記事をネットで読んだ。
記録は最近更新されたばかりなので、
いまの最年少記録の少年(小4)だったか、
前の最年少記録の少年だったか忘れたけれど、
その記事を読んで、最も驚いたこと。
「学校の授業も楽しい」と少年が言ったこと。

大学レベルの数学までやってて、小学校の算数が楽しい?
そうなの?すごいね…と素直に感心した。
小学校の算数の授業を自分の頭の中でより難しくして、
(「これを2乗したら、4乗したら…」とするらしい)
小学校算数にも面白さを見つけている、という。

我が家のこどもたちに聞いてみた。
有機化学に夢中な中2の花子に「中学校は楽しい?」と聞くと
「学校が楽しいことは一度もない。」という返答。
それでは、なんのために学校へ?と聞くと、
「出席点のため」と即答。
(出席点はつまり内申点に影響し、つまり高校受験のため)

正直、こういうこどもたちが私には日常なので、
「学校が楽しい」って言えるって、すごいなぁ~と
ふつうに感心したのだけれど、「学校は楽しくないものだ!」と
言い切る夫に同じ話をすると、
「大人だね。損得計算もきちんとしてのその発言なんだよ」と
返ってきて、そうなのか?!と思ったり。
「俺ならもうちょっと子どもらしさのエッセンスを加えた
返答をしただろう。」と言う。

そもそも勉強は楽しいのか?という話に家族でなったとき、
花子が聞いた。
「化学は勉強?」と。
花子にとって化学は”趣味”ですから。私の英語と同じ、”趣味”。
きっと数学検定最年少取得の少年たちも楽しくてどんどんやって
その結果が数学検定1級合格なのだろうと思う。
そこに多少の親の導きはあったと思うけれど…。
(小学生が数学検定の存在を知っていたのか?という疑問や
勉強する本は空から降ってこない、なんてことを考えたら…)
取捨選択した情報をこどもに渡すための膨大な時間や労力は
大変だっただろうと思う。

先日、ポスクロでフィンランドの大学で応用科学を教えていたという
女性にハガキを出すことになった。
嬉しさと興奮で、ついハガキだけでは物足りず手紙も書いた。
そのハガキは24日かかりフィンランドに到着したもよう。
彼女が長文の登録メッセージを送ってくれた。

I am so happy to hear your story about your daughter
and how you and your husband have supported her.
(あなたの娘さんの物語やあなたやあなたのご主人が
娘さんをサポートした物語を知り、うれしく思うわ。)
Most of all I am happy for her
because she has found her favorite subject
and she has possibility to fulfill her ambitions:)
(とりわけ、娘さんがお気に入りの科目を見つけ、
彼女の大志を満たす可能性があることをうれしく思うわ。)
Amazing! (素晴らしいことよ!)
I think young girls are showing to all their power
all over the world!
(若い少女たちは彼女たちの力を世界中に示していると思うわ。)

中学校の理科が現在化学の分野を学んでいる花子、
「理科の先生が17族の覚え方を言おうとして吹き出した。」らしい。
周期表や族(周期表の縦列のこと)の覚え方には下品というか
下ネタが多く、理科の先生(30代の女性)は周囲の先生たちから
「中学生にはあかんで!」とストップをかけられたらしい。
17族とかがね…という話で花子が吹きだしてしまい、
知っていることがバレたらしい。
17族、”ふっくらブラジャー愛のあと” F Cl Br I At
Br、臭素
ブラジャーが臭素!!と花子とばっちり記憶された17族。
花子も違うところで学校を楽しんでいる様子。