ショコラ日和

海外文通を通して、世界の友達と井戸端会議しています。

ハンコとおしぼり

日本で働いていたこともあるアメリカ人のパルから、
ちょっとこのニュース知ってる?と送られてきたのは
NHKのサイト。
なんだろうと見てみると、ハンコについて。

www3.nhk.or.jp

www.nikkei.com日本でも話題になった判子の削減を目指す。
判子をやめるのではなく、削減するのでもない。
削減を目指す…できるんかいな…という思いと、
それって、楽なのかな?それともいいのかな?と悩んだ。

どこの家でもあるシャチハタ。我が家もキャップレスの
シャチハタが3つある。
一つは玄関で宅配便の受け取りに、もう2つは学校などの
保護者印用に。
あれ?そういえば、2つあったはずなのに、なぜか1つになってる!
先週、気づいて、こどもたちにシャチハタを知らない?と聞いたら
中学生の花子が「学校に置きハンコしている」と。
置き勉(勉強道具を学校に置くこと)や
置き水筒(学校に水筒を花子が忘れることを指す。
あえてね!の置き水筒らしい。意味不明)ではなく、
今度は置き判子?なんのために?と聞くと
検温カードの保護者印を忘れたときに学校で押すため、と。
コロナウイルスにより、学校再開以降、毎朝、検温して押印…
という一連の手間が増えたけれど、その押印をよく忘れるため
置き判子!らしい。
その押印は保護者印という意味なのだと思うのだけれど…と
思っていたら、「ナイスアイデア!僕も置きハンコする!」と
小学生の次郎まで言い出した。
いや、だから、一応、保護者印で、保護者が見ましたよ…という
意味で…と思うけれど、判子はだれでも簡単に押せる。

アメリカのパルも日本にいる間、銀行で、仕事でと
毎日、何度も判子を押したようで、
「その判子を使わないなんてこと、できるの?」と
懐疑的だった。
判子がなくなれば…私は毎朝手書きで子どもたちの検温カードに
署名することになるのかしら、なんて面倒くさい!…と一番に思った。
一方、銀行で、どの判子でしたっけ?となることもないだろうけれど。
3年前と今では字が他人かと思うほどに自筆が上達して…
という心配もいまのところ残念ながらない。残念だけれど…。

アメリカのパルは暴走族か?みたいな無理やり漢字にした
判子を嬉々として日本では使っていたし、手紙の封筒にも
後ろにポンっと押印してある。

彼女にとっては、ハンコのニュースは
一気に日本を思い出したらしい。
そのとき、日本にいたこともある別のアメリカ人と
日本の何が恋しいかという話になり、
「おしぼり!」と日本語で言ったらしい。

…おしぼり?
あの喫茶店で、出てくる温かいアレ?と固まる。
彼女が話したアメリカ人の友人も固まり、
間違えたことに気づいたらしい。
似ている言葉と間違えた!と。
彼女が恋しくて大声で叫びたかったのは、ぼんじり。
おしぼりとぼんじり、似ているかも。
でも、おしぼりから、あぁ、ぼんじりか!とはならないわ…と
笑ってしまった。
そんなマニアックな用語、2年の日本滞在で覚えるとは。