ショコラ日和

海外文通を通して、世界の友達と井戸端会議しています。

『ぼくと魔法の言葉たち』

『ぼくの魔法の言葉たち』原題は”Life Animated”

ぼくと魔法の言葉たち(字幕版)

ぼくと魔法の言葉たち(字幕版)

  • 発売日: 2017/12/01
  • メディア: Prime Video
 

 3歳頃に突然、自閉症で言葉を失い、その後ディズニー映画で
言葉を取り戻したオーウェンの物語。
ウォールストリートで記者をしていたという父親や
セラピーなどに積極的に連れて行った母親。
老いていく両親を見て、20年後は両親の世話も
オーウェンの世話もしなければ、と思う兄。
もうこどもではいられないんだ!卒業を機に一人暮らしを
することにしたオーウェン
ケースワーカーなどの支援付きの住宅)
同じアパートにガールフレンドのエミリーも住むことになっていて
わくわくする新生活のはずが、失恋も経験し…。

カウンセリングで
オーウェンは家族や社会などにどう貢献できると思いますか?」
と聞かれる。
オーウェンの母はそのことについて長い間考えていたけれど、
と前置きした上で、ある日夫が言ったの。
「人生の意義なんて誰が決めるの?」

私も本当にそう思う。
資本主義社会ではお金を儲けてなんぼ、働いてなんぼ、なわけで
そういう社会においてはALSの嘱託殺人が起きたのではないか?と
考えたりもする。
生きているだけでいいんだよ!と思っているのに、
そう言う余裕がない社会がきっといまの社会なのだろうなぁ、と。

ちょっと立ち止まって…”人生の意義ってなに?”
”貢献ってなに?”と私に考えるきっかけを与えてくれた。
世界の誰か一人にでも影響を与えることができたなら、
それはもう素晴らしいことだと思う。

最近、私に突き刺さるこどもたちからの言葉は、
「老けたね」でもなければ、
「またカレー?」でもない。
「大きくなったら、何をしたい?」と小4の末っ子に
週に何度か聞かれること。
まずは何が得意なのかを考えて…と話すと、
「自分探しからのスタートか!」と中2の花子に突っ込まれた。