ショコラ日和

海外文通を通して、世界の友達と井戸端会議しています。

HSC

ETV特集でHSCのこどもたちをしていた。
最近、耳にする機会が増えた気もするHSC,
Highly Sensitive Child:敏感なこどもたち。

共感力に過敏で、他者の感情を自分のことのように感じ、
そして、それを持ち続けてしまう。
実は、オランダのパルがHSP(Highly Sensitive Person)で、
他者に共感しすぎてしまうがために他者と一緒にいることが
しんどい、と彼女は言っていた。
そんな彼女のパートナーはアスペルガー症候群なので、
さぞかし大変なのかと思ったら、
大変なときもあれば、そうでないときもあるらしい。
芸術家で豪邸に住んでいる彼女は、アトリエも邸宅内にあるので
引きこもりたくなったら、そっちで芸術に無心になれることも
きっと大きいのだろう。
ロンブーの田村淳さんがHSPとカミングアウトしたときも
HSP?あれだけ人には突っ込みいれているのに?と
不思議になったけれど、オランダのパルも同じ。
ズケズケと言ってくる…
「オランダ人の国民性なの」と彼女は主張するけれど、
オランダ人のほかのパルたち、そんなことないような…。
ただすごく神経質な点は同じ。
オランダのパルはHSPと診断されるまで、数人の精神科医
渡り歩き、各種の薬を服用し、
とてもしんどい期間があったらしい。

ETV特集では、周囲の感情の起伏がしんどすぎて
たくさんの人が通う学校はしんどいと
不登校になったり、1日を学校で過ごせないこどもたちが
3人出てくる。
HSCのこどもたちを長年カウンセリングしてきた医師もでてくる。
そこに通う子どもたちより、そこを見つけるまで
親は大変だっただろうなと思ってしまった。

私が真剣に見ていたら、「花子は違うと思う」と夫に言われた。
中2の花子はその真逆。
共感力ゼロ。
周囲への関心も気遣いもゼロ。
隣の席の子、誰だったっけ?と本気で言っている。

それでも発熱頻度で学校を欠席する回数が多いこともあり、
学校へは出席日数のためだけに行っている!と
豪語する。
個を大切にする、というような大きな目標を学校でも
掲げているけれど、
粗いザルからこぼれていくこどもたちの
セーフティネットって、ないなぁ…と思う。
集団や普通の中でやっていくしかな、というその思い込みが
しんどくしているんだろうなぁと思う。