ショコラ日和

海外文通を通して、世界の友達と井戸端会議しています。

継ぐもの

大学時代の友人から久しぶりにラインがきた。
彼女からはいつも突然、ラインがくる。
久しぶりなのに、まるで昨日ぶりのように「元気?」と。

彼女は私より年上の朝鮮族なので、言語だけではなく
文化や習慣がいろいろと違う。
大学時代には「メイの一番の仲良しは彼女よね」と言われるほど
ほぼ一緒にいた。
そんな私たちも大人の階段をかなり上ってしまったので、
「ちょっと人生観変わった」というのが今回の彼女の話。
もう結婚やこどもを追い求めようと思わなくなって、
ちょっと人生が楽しくなってきたのよ、という話だった。
でも、そうなると私は次世代に渡さないのよね、と。
次世代になにかを渡す?!
その発想、なかったわ…。

私は寧ろ、次世代には何も残さないことこそ美しい!と思う。
中途半端に何かを残すと、それ以上に禍根を残す、と
少ない人生経験ながら学んだ。
そんな話を彼女にしたら、「メイはもう残しているわよ」と。
まさか狭くて小さい家のこと?と思ったら、
「それはカウントしようとも思わない」といわれる。
あら、やっぱり。

「こどもたちの読書習慣はすごい」とおだてられ、
いやぁ、それほどでも…と思いつつ、満更でもない。
「わが家が破産するなら本代だね」と先日もこどもたちに言われた。
望むところよ!
私も夫もすぐに「わからないときは本を読みなさい」というので、
こどもたちもわからないことは本を読む、となっている。
「この時代に本から学ぼうとする姿勢をこどもたちに教えているって
素晴らしいことよ!」と先日もアメリカの小学校の先生パルが
手紙に書いていたけれど、
最近は基本的に「ググって」なんだろうなぁ。

知り合いにこどものゲーム時間に制限をかけている人がいる。
テレビも同じく制限。
そうしないと、こどもが読書をしないから、と。
我が家はテレビもゲームもアニメも制限をかけていない。
中学生の娘の試験前には「テスト前ですけど…」と
低く声をかけることはあるけれど。
アニメもゲームもテレビもいろいろあって、その中に本もある。
気づくとみんなで読書…なんていう日もあるし、
こどもたちが5時起きで読書をしていたりもする。
ゲームをしている兄と姉の横で末っ子が読書をしていることもあるし、
その逆もある。
面白い本はゲームと同じくらいあるのに、
それを知らない人たちが多いのではないかしら、と思う。
そして、読書をする親の子はやっぱり読書をする。

テスト期間、夫が中学生の娘に数学を教えながら
スイッチ(ゲーム機器)をしていて、
「片手間に数学教えないで!」と怒られていた。
それはだめね~と一緒に言っていたら、
「お母さんも読書しながら面倒くさそうに勉強教えないで!」と
一緒に怒られた。
すいません…本が面白かったもので。

 いま読んでいる本。「真実はなぜ人の意見を変えられないのか」