ショコラ日和

海外文通を通して、世界の友達と井戸端会議しています。

『すぐ「決めつける」バカ、まず「受け止める」知的な人』

Amazonのおすすめする本を購入するとき、
なんだか敗北感を味わうのは私だけなのだろうか。
そのおすすめが私の購入傾向を分析している結果だと
わかっているけれど、いやいや、その本には惹かれてない!と
天邪鬼なので敢えて買わない、Amazonでは。。。
書店で、「あっ、これアマゾンがおすすめしてきた本…」と
見つけて買うことにはあまり抵抗がない。

関西圏でも緊急事態宣言がでそうな今、本屋をうろつくわけにも
いかず、ついAmazonで買った本。

すぐ「決めつける」バカ、まず「受けとめる」知的な人

 

感想としては、プレバトの俳句コーナーの梅沢富美男
思い出した。
彼は他人の俳句のダメ出しがとてもうまい。
「これはダメですね!特にこの部分!」という指摘まで。
しかし、では、どうすればいいんですか?というところは
「…そんなことは急に言われても」となる。
(それが面白いのだけれども)
この本も指摘まではあるのだけれど、
ではどうするか…とまでは書かれていない。
なんだか物足りなさを感じる出来上がり…ではあるけれど、
各種、発見もあった。

さて、この本を私が読もうと思ったきっかけは
花子の中学校の担任と話が合わない、に尽きる。
話が合わないといっても、価値観が違うとか趣味が違うとか
そういうレベルの合わないわけではない。
キャッチボールがうまくいかない。
直球で投げたいところを私なりにオブラートに包み投げると
あらぬ方向へ投げ返され、そっち~?とボールを見守る…というのが
私とその先生のキャッチボール、しかも2年目。
キャッチボールがうまくいかない理由を私なりに何度も考え、
毎回、違う方法を試みてみたけれど、うまくいかない。

本書の中で「話の合わない人は何が不足しているのか」
という章があり、
全く話のかみ合わない上司と部下がでてくる。
いや、ちょっと、これ私と花子の担任の会話を盗み聞きした?
と思うレベルでそっくりだった。
そして、著者はその話のかみ合わなさがどこからくるか、
ということに理由を4つ挙げている。
「質問に答えていない」
「自分の意見と他人の発言の区別がついていない」
「話題を勝手に変えてしまう」
「相手の聞きたいことを考えていない」

先日の面談の時に「教育委員会の通知では発熱やそのほかの
症状があるときは登校を控えるようにと書かれていましたよね?」
という事実の確認から入った。
それについての担任の回答、
「花子はいつもの熱なので大丈夫です!」
・・・質問の答えになってない。
花子の発熱は問題なしの根拠は?
そして、私は言われた。
「お母さん、そんなにコロナウイルス
怯えないでも大丈夫ですよ!」と。
この暴投をどうキャッチして投げ返せと…?となった。

ちなみに本書では、話がかみ合わないといわれている人への
アドバイスはあるものの、
かみ合わない人に的確にボールを投げるように、
こういう風に言えばいい、というようなアドバイスはないので
私には全く参考にはならなかった。
そういうところが片手落ちというか…物足りなかった。

本書の中で書かれていた、
「仕事において、能力と人格を分けて考えなければならない」。
仕事ができると思うか、と聞かれると、
無言で首を横に振りたくなるけれど、
学級運営や生徒の気持ちに寄り添う、
という点では素晴らしいといまでも思っている。
コミュニケーションはむずかしい!
だから、いろんな本がたくさんでて、必死に読む私みたいな人が
たくさんいるのだろうなぁ。