ショコラ日和

海外文通を通して、世界の友達と井戸端会議しています。

いろいろな言い方

ロンドンのパルが親になったことが慣れない、
という話をしていた。

”It is still weird being a parent."
(親になったことが変な感じ)

”Does that ever go away?
Or is it old hat now you have 3?"
(この変な感じはもう消えた?
それともあなたはこどもが3人もいるんだから
”古い帽子”?)

old hatって、なに?
”古い帽子”ではおかしいし…と調べると
”時代遅れのもの”という意味がでてくる。
「こどもが3人いるんだから、時代遅れ?」
という意味もおかしいし、
"old hat"って、どういう意味?とロンドンのパルに
聞いてみた。

”Something that has been around so long
it is comfortable/normal/usual. Like an old hat.”
(長い間、‌身の回りにあって、心地よくて、
ふつうに日常にあるもの、古い帽子のように)

つまり、着古した服のような心地よさがある、と。
”お母さん”と呼ばれることに私も最初は違和感が
あったのに、
そういえば、確かにいまでは古い帽子と同じかも。
イギリスでは帽子を被ることが日常だった、
ほんのちょっと前まで。だから”old hat"が
”着古した心地よさ”なんて言葉もできる、と。

なるほど。old も hat も中学生レベルの単語なのに
そんな意味があったのね~と感心していたら、
インディアナ州のパルからの英語も知らない単語があった。
彼女は私のメッセージに返信した。

If I could invent an over the moon,
so happy,thankful and all the good feels type of emoji
then that would be expressing what I feel like having
just read your message above.

(もし、私がover the moon、すごくうれしかったり、
感謝いっぱいだったり、すべてのよい感情の絵文字を
発明できたら、あなたのこの前のメッセージを読んだうれしさが
表現できるのに。)

over the moon...月を超える?
”飛び上がるほどにうれしい”らしい。
へぇ~、そんな表現もあるのか!と各種発見があった。

大阪府知事の「ガラスの天井を突き抜けた」という
誤用が話題になっているのを知った。

記者から「いつ発令要請にと考えが変わったのか?」
と聞かれた吉村知事は
「一つは560名の、一挙にガラスの天井が突き抜けた瞬間と、
それが次の日も600名を超えると報告を受けたこと。
もう一つは東京で2400人を超えると報道があった時」と
大阪で初の500人超となった6日、
東京で初の2000人台となった7日(2447人)の数字で
緊急事態宣言を発令すべきと思ったことを明かした。

news.yahoo.co.jp

言葉は日々変わっていくから、どれを”ガラスの天井”と
例えても間違いではない気がしないでもないけれど…
より伝わりやすい日本語としては、それはガラスの天井ではなく
”薄氷”だったのではないかと思う。
「”薄氷を踏む”ような日々だった」といえば、
もっと万人に伝わっただろうなぁ。