ショコラ日和

海外文通を通して、世界の友達と井戸端会議しています。

紳士的な釣り人


世界はどこも同じだなぁ・・・と
海外文通をしていてしみじみ思うときがある。
こどもの宿題を見ていていらーっときたり、
こどもを泣かせてしまったりするママさんたちの
手紙を受け取ったとき、
今年の冬も寒い!と言い合っている私とアメリカのパルの
横でパンツだけでうろつく息子たちが
日本とアメリカでうつったとき…。
”Oh, boys are boys!"とアメリカのパルが言った。
(あぁ、もう男子って…)というその気持ち、
日米でしっかり共有した。

そして、昨日、受け取ったアメリカ人男性からの手紙も
「あなたもか…」と思った。
彼はすでに退職していて(多分、早期退職?)
長く社長や海外勤務生活で経済的に余裕があるらしい。
私たちが語ることは万年筆とか万年筆とかインク沼とか…
「今日はパーカー45で書いていて、この万年筆を
僕が手に入れたのは…」というような内容の中、
釣りの話題も入ってくる。

そんな彼が書いていた。

I went fishing because it was such a nice day.
Didn't catch anything ,but it was such a nice day,
I didn't care.
I must be one of those gentleman fishers
your son talks about.
(すごく天気がいい日だったから釣りに行ってきたんだ。
何も釣れなかったけれど、すごく良い天気だったから
気にしない。
僕もあなたの息子と同じで紳士的な釣り人に違いない。)

gentleman fishers:紳士的な釣り人、というのは
うちの息子の造語。
釣りから帰ってきた夫と息子に「釣れた?」と聞くと
「今日は天気が良かったから、別にそれだけでよかった!」
「僕は魚にも紳士的なんだ。」と小6の息子はよく言う。
そんな話をしたところ、
彼も”僕だって紳士的な釣り人だったよ”と。
短い文章の中に繰り返される"it was a nice day",
”天気が良かったから”という言葉。
釣れなかったときに息子もよく言うので、
これも万国共通なのか?と笑ってしまった。

針も落とさず、魚も釣らず、餌だけ撒いて帰る…
「環境と魚に優しいんだ!」と息子の弁。
最近は釣ることは諦めて魚を捌くほうに
方針転換している節もある。

大きい魚がかかったときに使うためにと買った網、
最近はフリスビーが木に引っかかったときに大活躍。
「釣り具かと思っていたら、フリスビー用だったのね!」と
息子に言ったら怒られたけれど、
フリスビーより大きい魚を釣る日はいつになるやら。