ショコラ日和

海外文通を通して、世界の友達と井戸端会議しています。

挨拶回り

引っ越しの挨拶に回った。
新居のところは向こう三軒両隣方式。
旧居もほぼ生活圏が同じなので、お世話になりましたの
挨拶に伺った。

我が家の周辺には”名物おじいさん”のようなおじいさんや
「ややこしいでしょ?」とご近所さんに言われるようなおじいさん、
おじさん、おばあさん…といらっしゃる。
きれい好きなママ友がごみステーションの掃除のことで、
”細かいことを言う人”から文句の電話を入れられたとき、
「メイさん、なにか言われたことある?」と
怒りながら聞いてきた。
彼女の数倍、なにもかもが雑な私にはきっと何度も
文句の電話を入れられているに違いない!と思ったのだろう。
おほほほ、私、仲良しで会えば必ず世間話することにしているんです、
そのおばあさんと。
お互いに事情を知っていれば、「まぁ、仕方ないよね…」と
思うもの。仲良くすることが一番のご近所付き合い。

ちょっとあのおじいさんは苦手で…とよく言われるおじいさん、
私は結構、好きだったので、会えばよく立ち話していた。
引っ越しのあいさつに夫もついてきて、
私とおじいさんの会話に「そんなに仲良しだったの?」
と驚いていた。
ええ、意外に気が合うおじいさんでした。

旧居の周辺のお世話になったご近所さんたちに
お菓子を片手に挨拶して回って、意外だったことがある。
私が近所づきあいをしている家々とは別に、
こどもたちが仲良くしているおじいさんやおばあさんたちが
いたこと。
あまり付き合いをしなかったけれど、ご近所なので、と
挨拶にまわった家のおじいさんに
「花ちゃんも太郎ちゃんも次郎君もいつも元気にあいさつしてくれて
大きくなるのが楽しみだったし、
走り回る声が聞こえるのもすごくよかったのに
さみしくなる。」と言われたことが
私と夫にはとても驚きだった。
ご近所づきあいを避ける老夫婦、という認識だったので、
我が家もそれなりの距離で付き合いをしていたけれど、
こどもたちを愛称で呼ぶほどに我が家のこどもたちの
名前を知っていて驚いた。

こどもたちが生まれてからずっと周囲の温かい眼差しの中で
のびのびと育てられたことを改めて気づいた。
新しい家のご近所さんたちは、どういうご近所さんなのか、
こどもたちもちょっと不安になっていた。
私と夫も不安に思いながら、あいさつ回りをした感想は…
「住み分けされてる?!」と思うほどに上品なエリアだった。
そして、高齢化もすごく進んでいる。
平均年齢80代で夫婦二人暮らし世帯の中に
小中学生のいる5人家族の我が家、
「にぎやかになって、うれしいわー」と言われた。

あいさつ回りの範囲で夫は少な目、私は多めを主張し、
いつものように私の主張が通って若干、多めに挨拶回りした。
丁寧にしすぎて文句を言われることはない!
新居のご近所さんに手土産持参で挨拶をしたところ、
「どこまで回っているの?」と聞かれたので
「お世話になりそうなところまで」と私が話すと、
そのおばあさんに「最近は挨拶せずに引っ越してくる家もあるから
挨拶はほどほどでいいのよ。」と言われた。
「そうなんですね」と夫は相槌を打っていたけれど、
違うよ!
”挨拶せずに引っ越してきたのよ!”と根に持たれている家がある…
ということです。夫と車に乗ってから、
「挨拶は多めに回って正解だった!」という話になった。
田舎ですから…。