ショコラ日和

海外文通を通して、世界の友達と井戸端会議しています。

インド人のスーさんに質問!

中学1年生の太郎が地理でインドについて勉強していた。
「インドといえば…」と太郎が言うので、
どんな豆知識がでてくるのかと聞いていると、
「スーさん!」と、でてきたのは私のインド人のパルの名前。
いや、確かにスーさんはインド人だけれど…
シアトルでSEをやっていて、
なんだか、いかにもなインド人!かと思いきや、
辛いカレーは食べられない、らしい。
そして、アイドルおたくなので、目をキラキラさせてアイドルについて
いつも語っている、そんなインド人のスーさんが
太郎の”インド”だった。

「インドのカースト制度って、江戸時代の身分制度みたいなもの?」
と太郎が私に聞いてきた。
江戸時代の身分制度よりも厳しいイメージだけれど…
いまも続いていると聞くけれど…
正直、わからない。
ただ、カーストの違う人同士ではいまでも同じテーブルに座らない、
というニュースを読んだことがあるくらいだから、
いまも続いているのでは?と、すべて推測の話をしたところ、
「スーさんに聞いてみたら?」と太郎が言う。
それを聞き、中3の花子が「カースト制度って、宗教がらみの
文化で、そういうことを聞くのって、すごく繊細な問題なのに…」と
呆れて言っている横で、
「そうね。聞いてみるわ!」と私が言うと、
「聞くんかい!!」と、家族中から突っ込まれた。

聞く。
宗教の話も政治的な話も、宗教や文化への敬意をきちんと
相手に表明すれば、「失礼よ!」と言われたことは
一度もない。
イスラム圏のパルたちにはいつも
「どんどん聞きなさい!」と突っ込んだ質問も怒られたことはない。
ただ、「イスラム教って、コーラ飲めるの?」みたいな
無知すぎる質問は相手をイラっとさせる。(経験者談)
なにをイラっとさせたのかしら?と思っていたけれど、
「日本って、南半球?」とアメリカ人に聞かれたときわかった。
無知すぎる質問はイラっとする…。

ということで、インド人のスーさんに聞いてみた。
「息子が学校でインドについて学んでいて、カースト制度について
もっと知りたいと言っているんだけれど、質問してもいい?
嫌なら、答えなくてもいいんだけれど。」

"Sure dear. How can I help ?"
(もちろん、いいわよ。何を聞きたいの?)

質問1,「カースト制度はいまでもありますか?」
  A. Yes. 特にインドの奥地(remote part) ではね。

質問2, 「カースト制度について、あなたはどう思いますか?」
  A. 私はかなりカースト制度について公平なほうよ。
    彼らが違うカーストに属するからといって差別しないわ。

質問3. 「カーストが違うと同じテーブルを囲まないって本当?」
  A. そういう人もいるかもしれないけれど、いまの時代の
    人々はそんなことはしない。

質問4. 「結婚相手はやっぱり同じカースト?」
  A. 私の両親は同じカーストの結婚相手を探しているわ。
    でも、そんな彼らでも偏見がなくなりつつある。

というようなことを答えてくれた。
これがインド人の多くの答えか、、と聞かれると、違うと思う。
彼女はほぼ10年近くアメリカに住んでいて、
アメリカの感覚を身に着けつつある。
それでも、もしかしたら若い世代はカースト制度への考え方も
変化しつつあるのかもしれない。