ショコラ日和

海外文通を通して、世界の友達と井戸端会議しています。

久しぶりの手紙

久しぶりにきたカナダのパルからの手紙。
最初に書かれていた言葉からドキッとさせられた。

This is probably the worst letter I have ever
written. I'm sorry about that.
(ごめん、これはきっといままで書いた中で最悪の手紙になる
だろうけれど。)

I know that is has been a very long time since I last wrote,
and I do apologize for this.
(最後に手紙を書いてから月日が経ちすぎたことを
申し訳なく思うわ。)

彼女の話は、手紙を書かなかった期間の出来事。
episode of Vertigo エピソード オブ バーティゴ?

メキシコかどっかの地名の話?と調べてみると、
vertigo(回転性めまい)
・・・眩暈って、くらくらっとするもので、
回転するものではないのか???と気になったのは置いといて、
医療のときにでてくるepisodeには発作、症状、発病という意味になるらしい。

カナダのパルはスーパーのレジ打ちをしていた。
エッセンシャルワーカー、生活に必要不可欠な仕事で
パンデミックのときも休まなかったし、
次々と辞めていく同僚たちを尻目に休めなかった、が正しかったらしい。
パンデミックの中、不特定多数の人と接し、
いつ罹患するかわからない恐怖によるストレスから
彼女はめまいや片頭痛に襲われ、それでも放置していると
不安発作を起こし、受診したところ病気休暇を取るように、と
ドクターストップがかかったらしい。

その後、2か月ほどしてから少しずつ復帰…の予定が
同じような仕事量に彼女は退職を決意。
彼女の夫もコロナで仕事に不安を抱え…
このままここに住み続けるか、もっと物価が安い地域に引っ越すか、
と悩み中らしい。

かなり鬱っぽい症状もあったようで、
「なにもかもが嫌になったり、落ち込んだり、いままで好きだったものにも
見向きもしなくなったり…の中だけれど、
文通は続けたいと思っているから、
呆れられているかもしれないけれど、
あなたとまた手紙を通して他愛もないおしゃべりがしたいわ」
というようなことが書かれていた。
A4の用紙3枚につづられていたパニック発作や不安発作、
経済的な不安云々の返事に、
とりとめもない他愛ない、しかも刺激しない内容の返事を書くって…
そんなレベルが高いこと…と絶句。

こういうときには、この話題がおすすめよ!
みたいなおすすめの他愛もない話題を教えて!とロンドンのパルに
丸投げをしたところ、
「どれだけ頑張ったところで、あまりいい結果をうみそうにないわね」
と言われる。。。
私もそう思うよ…。

とりあえず、伝えたいことは、
「あなたが大変な状況だってことを私に教えてくれてありがとう!」
自分で抱え込まずに他者に伝えることができただけでも
すごいことだと思う。