ショコラ日和

海外文通を通して、世界の友達と井戸端会議しています。

理想のボス

どんなボスがいいか、と以前、名ばかりの”会長職”を
したときに考えた。

私が思う良いボスは、部下の自主性に任せ、
大きな目標は明確にしつつ、小さな方法については口を挟まない、
そして責任はボスがもつ、
そんなボスになりたいし、なろうと思った。
きっとどんなやり方をしても誰かが何かで失敗をする。
そのとき、失敗した!と報告しやすい環境を心掛けようと思った。
早めの対処でなんとかなることもある。

実際、私が名前だけ”会長”をしたとき、「間違えた!失敗した!」
という役員さんが何人かいた。
「私が間違えました!」と謝罪するから大丈夫!と伝え、
私が出向いて謝罪し、訂正した。

一応とはいえ名前だけでも”会長”だったので
私の責任ですと謝罪し訂正することは至極当たり前の仕事のひとつだとは思ったけれど、
男性役員さんたちに「男気がある!」と以降、すごく評価された。
あのときの対応で「ついていきます!」と思った、と
何度も繰り返し言われた。

私より10ほど上の強面男性役員さんたちが「会長!!」と声をかけるので、
その筋の人に見えなくもない、と言われたほど。
会長職を辞した後も、「会長!」と呼ばれ続けている、
いや、もう会長ではないです、と何度か言ったけれど
「いつまでも会長です!」という答えではなく、
「ただのニックネームですから!」と。
まぁ、「ババア!」と言われるよりはいいか。

そういえば、市役所の担当者はボスとしてはいまいちだった。
電話での担当者の説明と違うところがあると突っ込むと、
「あの人は異動してきて1年目」とか
「あの人は僕の後輩」とか…。
親切心で私も最後だから言った。
異動して何年目か、年がいくつか、先輩か後輩か、
そんなことは社内や市役所内だけで通じることで外部に言うべきではないし、
外部の人には関係ない。
電話を取る一人一人が市役所の看板を背負っている。
後輩や部下が電話をとったとき、その内容の詳細確認を
あなたがきちんとしなかった、
それがミスの原因なのだからあなたの責任では?
部下や後輩のミスを自分の責任ととらえられず、
部下の責任にするボスの下についてくる人なんていないと思いますよ、と
嫌味ではなく本当の親切心から思う、と彼に話した。
「平行線ですね。」ということだったので
伝わってないかもしれないけれど。
老婆心からでた親切だったのに
小さな親切大きなお世話だったのかもしれない。

ボランティアの辞任に際し、町内会長の推薦があったので
一報を入れるようにと市役所で言われた。
町内会長?あぁ、私のマブダチ!と言うほどに仲良しです。
ちょっと偏屈なおじいさんなので、すごく気が合う。
一筆がいるわけではなく、一応、報告しといてほしいくらいらしい。

本当にかいつまんでの報告だったけれど、町内会長は
1を聞いて10を知ったようで、
「あそこが閉鎖的な会議だと知っていたから、メイさんには
合わないのではないかと思ってた。」と言われた。

「ごちゃごちゃ俺のところへ言ってくる奴には俺が言う!
俺はあんたの味方や!」と詳しく説明をせずとも言ってくれた。
「メイさんがどんな人かはよくわかってるから!」と。
ついていきます!という気分になったので、
「惚れてまう!!」と愛の告白はしておいた。
私はやっぱり、責任をすべて俺がとる!というタイプの
ボスに憧れる。