お盆とお正月にだけ行く親戚宅で毎年のようにショックを受ける。
今年も私より年上の義妹さんと、
「やっぱり無理。」
「あれはない…。」と言い合った。
田舎なのを差し引いても亭主関白すぎる!と。
亭主関白なのが60過ぎのおじさんなら仕方ない、と思える。
私と同じ年の男性が新婚2年目の奥さんに
「おい!」と呼びかけるのを聞くと、イラっ!
同じく新婚3年目のご主人(私より2つ下)が奥さんの実家で
奥さんを呼び捨てするのを聞くとイラっ!
「あぁ…もうダメ!メイちゃんはまだ我慢できる?」と
こっそり聞かれ、
「そろそろ痺れが切れそう…」と
毎年、私たちの堪忍袋が試されているだけにしか思えない。
親戚宅訪問を終えると、これも毎年のように
「私にあんな態度をとったら、蹴るでな!」と
義妹さんが義弟さん(結婚19年目突入)に言い、
「俺がそんな言い方、したことないやろぉ~」と義弟さんが言う。
私も夫に「”お前”とか呼ぶのは30年早いから!」と怒る。
「言ったのは俺ちゃうやろ?」と夫も義弟さんも
せっせと奥さんの機嫌をとるのがお正月。
もうこれ、我が家の伝統になったのでは?とすら思う。
「よくあれで我慢できるなぁ…」と、毎年、語ってしまうほど。
でも、きっと、亭主関白な夫に尽くす妻で
うまくいっているのだろう。
夫と義弟さんは「きっと今頃、”今日はありがとうな”とか言いながら
せっせと奥さんの肩を揉んでいるんやと思うで。」と
世のご主人はどんな亭主関白でも奥さんには
頭が上がらないものやで、と言うけれど、
私と義妹さんは、あれだけ女性を低く扱われたら肩もみくらいじゃ
到底、許せないわ!と憤るのも毎年のこと。
きっと、憤っているのは義妹さんと私だけで、
当の亭主関白な夫を持つ奥さんたちは、それがとっても自然。
割れ鍋に綴じ蓋とは、本当にうまいこと言うわ~とつくづく思った。
それでも、やっぱりなんだかもやもやが残り、
我が家の息子たちに
「奥さんや彼女に、”おいお前”とか言ったら、
奥さんや彼女が許しても、母さんは許さん!」とつい言い、
「そんなこと言うわけないやん~」と息子たちに言われる。
これも正月の恒例行事化。