海外文通をしていると、本当によく
「・・・それ違う!」という思い違いの日本文化に遭遇する。
つい最近もニュージーランドのパルに
「そういえば、あなたは毎日着物を着るのよね?」と聞かれ、
絶句してしまった。
そこから?!
もしや、うちの夫はちょんまげしてると思ってる?
刀を差してると?
いえいえ、うちの夫の家系は武士ではなく林業を生業にしていたようで
江戸時代には足軽だったそうで…という詳細な説明をするべきか。
「いつの時代やねん!」という軽い突込みで終わるべきか。
自らの質問を投げかけてくるパルもいれば、
「日本に関する本を読んだんだけれど、これって本当?」と
聞くパルもいる。
何度も聞いたのが、『さゆり』アーサー・ゴールデンや
その他もろもろ、あちこちの国で出版されている日本文化紹介の本。
どれもこれも、パルたちから感想を聞くだけで「おいおい…」というものが多い。
それらは著者の文化、アメリカ人ならアメリカ文化で、
フランス人ならフランス文化経由での日本文化論であって、
違和感を感じる。
いまだかつて、「素晴らしく日本文化を的確にとらえている!」とは
思った試しがない、といつも散々にけなしていると、
「じゃあ、メイがその”素晴らしく的確に日本文化を紹介している本”を
紹介しなさい!」と本好きのパルたちから何度も聞かれた。
英語やそのほかの言語でも出版されているような日本文化の本?
え~っと…といろいろ調べ、
最近は、『英国一家 日本を食べる』を紹介していた。
自分も読んでないのに、日本でも海外でも評判がいいらしいよ~と。
英国一家、日本を食べる(亜紀書房翻訳ノンフィクションシリーズ) (2013/04/09) マイケル・ブース 商品詳細を見る |
いつか読みたいな~と思っていたら、図書館で出会い、
これだ!!と借りて読んだ。
「いいなぁ~」と目はうつろになりながら読み終わった。
これは、かなり素敵な日本の紹介本になると思う。
私も東京観光を一緒にした気分。イギリス人男性に東京を
教えてもらう日本人…という滑稽な面白さで読めた。
読んでから気づいたけれど、私が読んだのは続編でした。
英国一家、ますます日本を食べる (亜紀書房翻訳ノンフィクションシリーズ) (2014/05/17) マイケル・ブース 商品詳細を見る |
前作も読みたい!と思えるものでした。
それにしても、城崎でも一番の高級旅館で夕食だなんて…
いいなぁ~。