金曜日の朝、Eメールが来ていた。
「メイ、元気?私はこれからパリの妹一家を訪れに行ってくるわ!
パリから絵葉書をまた送るから~。」とフランス郊外に住む元軍人ママパルから。
あら、パリ、いいわね~と思った数時間後、
フランスのパリで起きた同時多発テロを知る。
えっ?!いま彼女はちょうどパリにいるのに???
大丈夫なの?と「心配しているから、メールちょうだい」というメールを送り、
返信が返ってくるまでの数時間、生きた心地がしなかった。
報道で知らされる断続的な内容は全く頭に入らず、
なにがどうなって、こうなったの?!とテレビにしがみついていた。
「パリの妹一家も私も無事よ。
何がどうなっているのかを伝えたいところだけれど、
私が言えるのは、混乱しているっていうだけよ。
また連絡するわ。」
たった数行ではあったけれど、彼女からのメールを受け取ったときは、
心底ほっとしたけれど、その短いメールから伝わってくる彼女の混乱ぶりが
パリで何が起きているのかを物語っているようだった。
たくさんの人が亡くなった事実にただただ呆然とする。
宗教を持たない私ではあるけれど、こういうとき祈りたくなる。