最初に”マイルドヤンキー”という言葉を聞いたとき、
”マイルド”の響きにしばし固まった。
マイルドヤンキーとは「地元に人間関係と生活基盤があり、
地元志向で上昇志向はない」人々で、
”新保守層”と呼ぶ人もいる。
地方はずっとそういうものだ、それは東京から見た日本の再発見に
過ぎないという人もいるけれど、地方都市在住ですが、
地方でも場所による。
例えば、私の実家は新興住宅地だったので全く一致しないけれど
いま住んでいる地方都市は、まさにマイルドヤンキーだらけで
引っ越してきた当初は眩暈がしたり、
何十年前の日本?!と驚いたりした。
私と同じ年の純地元産友人ができ、彼女に聞くとますますびっくり。
小中高と地元の学校に行き、そのまま幼馴染と結婚、
その後、実家と同じ団地、同じ町内に家を構える。
そういう人がとても多い。
生活圏の狭さに眩暈がしたけれど、それ以上に驚いたのが既婚率。
彼女の中学校からの同級生は9割既婚。
私の中学時代の同級生は何人結婚したっけ…という程度なのに。
そして、先日、初の子ども会の会議に出席してきて、
更に呆然とした。そこにいたのはマイルドヤンキーの人々…。
同級生同士、または先輩後輩のため、
くんづけ、ちゃんづけで呼び合う40代。
私の住んでいる団地は古い新興住宅地ですが、それ以外の地域は
何世代と住んできた人々で、価値観の差で
よく摩擦や軋轢が起きる。
ただ、それもそのときの役員さんたちのカラーによる、と
いろんな人に言われたけれど、それを理解した会議でした。
前年度は会長は男性、それ以外は女性…。
そのため話が長い…のは安易に想像できる。
今年度は男性7割という役員会のため、さくさくっと進む。
いや~、これは楽。
女性特有の空気を読みながら、気を遣いながらの発言は必要なく、
私も必要事項のみさくさくと発言した。
「あんなに男性がいるのに、メイさん物怖じしないんですね!」と
同じ町内の女性役員さんに意外そうに言われた。
どう見ても、私が一番年下だったからか。
「こんなにテキパキした人だったとは!」と
数人の男性役員にも言われました。
ええ、おっとりなのは顔だけですから、言われ慣れてますが。
「みなさん、ご多忙でしょう。私もです!さくさく行きましょう!」と
最初に宣言した。
会長のカラーがあるなぁ~というのを他の地域を見ても思う。
前例とにかく踏襲型、書面主義型、縦割り主義型、
和気藹々井戸端会議型。
私の前会長は「格調高く」することが好きなようで、
ひとつひとつをさも立派な伝統的行事であるかのように話し、
追従させるように見えた。
私はといえば、適当型でいこうと思います。
”絶対参加”とか無理ですから、仕事もあるし、子どももいるし、
ボランティアですから。
”あなたでなければダメな仕事”なんてないのだから、
チームとして、お互いにカバーしていきましょう!と
私のカラーを最初に打ち出しておいた。
役員さんたちの反応はどうだろう?と不安に思ったけれど、
安堵している人が多かった。
できることをできる人が、できないときはみんなでカバー、
次でカバー、それでいいんじゃないの~と適当に。
前の職場が男性9割ということも大きかったかもしれないけれど
男性との仕事は女性との仕事より私には楽。
仕事のお願いにかわいい一筆箋を…とか必要なし、
いつも同じような服を着ているとか思われるかしら?とか
今日の手抜きメイク気づかれる?とか
きつい言い方をしてしまったかも…といった女性ばかりの職場で
働く友人たちのような心配は全くなかった。
うまく一年過ぎるといいなぁ…。