お葬式や結婚式は地域性が色濃く出る、と聞いたことがあるけれど
びっくりすることが盛りだくさん。
例えば、「大往生のときは、お返しに紅白まんじゅう」。
享年89歳のおじいちゃんでしたが、お返しはクッキーだった。
それを見て、「紅白まんじゅうとちゃうんやね。」という発言を聞き、
葬式に紅白まんじゅう?それはないやろ~!!と呆れていましたが、
こちらの地域では大往生のお返しに紅白まんじゅうがあった。
亡くなったひいおじいちゃんのご兄弟が、
お通夜、お葬式という場にも関わらず、いとこたちと嬉しそうに
走り回る我が家の子どもたちを見て、
「孫の正月ならぬ、ひ孫の正月やね。」と。
”孫の正月”って、なんですか?と聞くと、
「祖父母の葬式は孫の正月って、言うんや。」と。
祖父母っこの私、古い言葉などには詳しいつもりでしたが、
全く聞いたことがなかった。
祖父母の葬式には久しぶりに会った従兄弟たちと会って
遊んで、ごちそう食べて、孫たちには正月のようなもの、
という意味らしい。
確かに、ひ孫になる私の子どもたちも”ひいじいちゃんの死去”
というものはいまひとつピンと来ず、
たくさんの親戚と久しぶりの従兄弟に囲まれ、
こどもたちのテンションも上がっていたけれど、
血の濃い人たちは葬儀の準備、私はお客さんの応対と
こどもたちは年の大きい従兄弟任せ。
病院、曾祖父宅、公民館、火葬場と目新しいところに
次々と移動するのも非日常。
「確かにあなたたちにはお正月みたいなものかもね。」と
小2の娘に言うと、「お年玉もらってないけれど。」と言われた。
一応、葬式ですからね!
先日、亡くなったオランダのパルのおばあちゃんも享年89歳だったらしい。
お坊さんがお葬式で語っていた、「諸行無常の理通り…」、
諸行無常を感じた。