ショコラ日和

海外文通を通して、世界の友達と井戸端会議しています。

お葬式でかける言葉


ロンドンのパルの夫の祖母が亡くなった。
今日はそのおばあちゃんのお葬式。
ロンドンのパルに「日本ではお葬式になんて言う?」と聞かれた。

一般的には、「ご愁傷さまです」と消え入るような声で言う、
だと思う。
遠い関係であれば、この平凡な使い古された常套句が
関係性を全く必要とせずに言えて安定だと思う。

でも、私の祖母や祖父が亡くなり、
そこで家族を失った側に立ってみると、
「ご愁傷様でした」ほと、気持ちの感じられない言葉ってないなぁ
とも思うようになった。
でも、遺族にかける言葉は関係性やそのときの遺族の感情など
計り知れないものがあるので、
「ご愁傷様でした」はやはり万能。

とは思いつつ、私が遺族側だったときに言われてうれしかった、
ほっとしたのは、
「さみしくなりますね。」という一言だった。
祖母のお葬式のときの親戚のおばちゃんのこの一言に
ぶわっと涙がでそうになった。

アメリカのパルたちに祖父母の逝去を伝えると、
”I'm so sorry for your loss.”
というようなことを言われた。
いろんな人が同じフレーズを言ったので、
英語版の「お悔やみ申し上げます」のようなものかと。

祖父母を亡くし、喪主に近い立場でバタバタとお通夜やお葬式の
準備をしたときが一番、気を張っていた気がする。
みんながいなくなり、ガランとした家や
いつも祖父母がいた場所にその人がすでにいないときに
「いなくなったんだな。。。」と思った。

親の小言と冷酒は後から効くとは聞くけれど、
近しい人を亡くした喪失感も後から後からくる。

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