ショコラ日和

海外文通を通して、世界の友達と井戸端会議しています。

先生という仕事

夏休み、新聞の投書欄で部活動がにぎわっていた。
「部活で青春するぞ~」というものではなく、
「部活を頑張りたい」という現役の先生と
「そろそろ部活を考える時期だ」という退職した先生と。
投書に反応しての投書というのはよくあるのだけれど
「僕は部活で青春してます!」という生徒からでも
「部活はほどほどで勉強に力を入れたくても
強制参加の部活が大変だ」という生徒の投書もなく、
大人だけで議論される部活なのか…と思ってしまった。

夏休み中には何度も”先生たちの残業時間”という記事も読んだ。
確かに、こどもたちの小学校の先生から
20時や21時に学校から電話をもらったことがある。
もちろん、そんな時間なので、
「鉄棒で頭から落ちて救急車で運ばれました!!」のようなことは
一度もなく、
…それって、こんな夜に電話すること???と
疑問に思うようなことがほとんどだったりする。
授業中の怪我の詳細について、といった電話は18時くらいまでには
かかってくることが多い。

緊急性の高いことから電話していっていたら、
どうでもいい電話は後回し…となったのかもしれないけれど、
その電話はいらなかった、という電話ばかり私は夜に受け取る。
付箋に書いて連絡帳にペタって貼るだけで終わる内容では?と思うことも
学校から電話をいただく。
ほかのママさんから「21時にうちの子がほかのこを怪我させたっていう
電話を学校から受け取ったんだけれど、21時で何が出来る?
もうなにもかも明日になるじゃん!」と聞いたこともあるので
先生の優先度もよくわからない。
いや、もしかしたら、その怪我よりもっとすごいことがあって
先生の電話も遅くなったのかもしれないけれど…。
先生たちの仕事は児童や生徒のことだけではなく、
校務なども増えてきて…と現役小学校教諭も言っていた。
彼女も帰りは毎日22時過ぎ。

「僕は17時には帰ります!」と宣言していた先生も何人かいた。
「こどもの保育園のお迎えに遅れたら延長保育料金なんです!」と
保護者の前で参観日に言っていた。
春にその宣言を聞いたときは、
「僕は合理的に物事を進め、無駄を省き、業務時間内で頑張ります!」
というように私は受け止め、
段取りよく仕事を終わらせるということなのかと思ったら
ただ仕事を放って、とりあえず帰る、という結果に終わった。

もしかしたら、その先生が業務時間内にほどほどに仕事を終わらせ、
教員といえども残業しない雰囲気を作り出すのかしら?と期待したので
とても残念な気持ちになった。
更に残念なことは、早く仕事を終わらせて帰る先生というのは、
アノ先生みたいに適当なことばかりする、という印象をきっちり保護者に
植えつけてしまったことだ。

先生たちがする仕事と先生たちでなくてもよい仕事をもっと分けて考えれば
先生たちの仕事量も減るのに、と図書ボランティアを半年して思った。
「蔵書整理や新しい本の登録も先生がやらなければならないので」と
図書担当の先生に断られ、70冊近い新しい本が貸し出しできないままだった。
「読みたい本があそこにある」と
何度もバーコードがついてないため貸し出しできない新しい本について児童に言われ、
どうしたらいいと思う?と現役小学校教諭ママに聞いた。
「学校のPCはLANでつながっていることが多いから、
学校のパソコンに触って欲しくないんじゃない?」ということだったので、
登録だけ先生で図書ボランティアはパソコンにはノータッチ、
ビニール付け、判子、分類はすべて図書ボランティアで
やるのはどうでしょう?と図書担当の先生に提案し、6人で作業し1日で終わった。
半年以上放置していた作業は実質、半日で終わる量だった。
これがすべてではないとは思うけれど、学校は閉鎖的で、とかく外部からの
協力者を入れようとしない。
その結果が仕事量を膨大にして自分たちの首を絞めている気がしてならない。
もっと”先生がやらなければいけない仕事”と
急がない仕事、誰がやってもあまり影響しない仕事を分けて
PTAやほかのボランティアに回せばもっと本当の業務に集中できる気がする。