ショコラ日和

海外文通を通して、世界の友達と井戸端会議しています。

ボランティアと感謝

図書ボランティアを小学校でしている。
”ボランティア”と聞くと、ちょっと身構えてしまう人もいるだろう。
私の思っているボランティアはあくまでも無償の自己満足な奉仕活動。
ただ、遠くへ出かける人の中にはボランティアでも交通費を請求したり
謝礼を求める人もいるらしい。
多少の金額でももらわないと、たとえボランティアといえども
続かない、という人もいるらしい。

いろんな考えでそれぞれボランティアをしている、
という大前提はわかっている。
私のボランティアは、あくまでも無償、できる範囲で自分が楽しむ。
「やってあげたのに!!」という思いほど、うっとうしいものはない。
なので、”してあげた”と思わない程度でする、ことに
無料のことはすべてしている。
「スマイルは?」と聞かれると、「有料オプション」と答える。
図書ボランティアをしているママさんたちも同じだろうと思っていた。

数日前、小学校の児童から手書きのお手紙をもらった。
「日頃の図書ボランティア活動に感謝し、集会でお礼を伝えたい。
ぜひ、集会に参加してください。」と日時指定で学校に呼び出し。

感謝の気持ちを伝えたい!は、ありがたいけれど
日時指定で、それが私の図書ボランティア活動日ではないので…
と欠席の意向を伝えようとしたところ、
「えぇ?!」とほかのママさんに驚かれた。
”児童の手書きの招待状”と”感謝の気持ち”をどう考えているの?と。

手書きの招待状って、あれは先生が文面を考えて
児童が書き写しただけであることを娘の花子がやっていたので知っている。
PC使わないの?コピーではだめなの?と聞いてしまったので。

「いやいや、それでも児童の感謝の気持ちを受け取ろうよ!」と
ママさんたちは言う。
感謝の気持ちって、いろいろ表し方はあるだろうけれど、
図書ボランティア活動日に図書室に来てくれて、
「いつもありがとう」で十分ではないの?
活動日ではない日に時間指定で呼びつけて、
「私たちの感謝の気持ち!」なんて…押しつけがましいって
思わないの?
感謝の気持ちを言うから、学校に来いって、どういうこと?
時間が一番貴重なんですけれど…と逆に私は驚いてしまった。
わからないわ~とあちこちで話したけれど、
そのときに驚いたのがそれぞれのボランティア観。

私の負担にならない程度でしか活動していない図書ボランティアなのに
違うところで負担が増えるって、なんだかわからない…と
夫に愚痴っていたら、小5の花子に言われた。
「そういうときは、”家庭の都合”って言うんやで。」と。
「家庭の都合」で欠席の方向でしたが、
「前向きに検討」することになった。
善処します。。。

「集会が嫌なの?」と花子に聞かれた。
「ありがとう!」と先生に言わされる子どもと
それを見てよい教育をしたと思う先生や学校、
それは全く私の心には響かないのよね~と花子に語ってしまった。

私の読み聞かせの日に、「読み聞かせあるよ~」の放送で、
わーっと集まってくれる児童たち、
「今回の本は面白かった」
「知っている本だったけれど、おばちゃん読むの上手!」
そんな言葉のほうが私には先生の作成したおしきせの文章よりうれしい。
それに、感謝をするから、学校に来いって呼びつけるのも
そもそも違うと思うのよね~と花子相手に語ってしまった。
感謝はお金をかけずとも他人の時間を奪わずともできるハズ。