ショコラ日和

海外文通を通して、世界の友達と井戸端会議しています。

『ザ・プロフェッサー』

友人が購入金額100円につき1枚もらえるシールを集めて食器をもらうために
特定のスーパーで購入してシールを集めている。
そのスーパーは自分でシールをとる方式らしく、
「毎回、私は試されてる…」と語っていた。

私も面白そうな洋書をみつけると、つい翻訳されていないか調べる。
やっぱり日本語で読むほうが断然早い!
洋書では読了に4日くらい、和書では半日で1冊読む。
そして、そのとき試される…。
日本語で読んじゃう?いやいや、4日かけて洋書で読めば
英語力もアップだぞ!でも、時間が最も貴重で…
読みたい本は山ほどあるのに…という葛藤に負けた。

『ザ・プロフェッサー』

 

 


法学部の権威的な教授まで登り詰めたトムは大学から追い出され、
かつての恋人から訴訟に協力してほしいと言われる。
しかも、そのタイミングで癌も見つかる。
トラブルから連絡を取っていなかった卒業生に連絡を取り…

法廷もののスリラーなのだけれど、それぞれのキャラが良い!
翻訳者が持ち込みした本だというのも納得の本で、
読んでから思う、この面白さなら洋書でも早く読めたかも。

アメリカの法廷ものあるあるの陪審員への訴えかけるような質問など
裁判員をした私は「日本にはそういうのなかったわ~」と思いながら
読んだりした。

本書で一番泣けたところは闘犬の死だった。
人間もたくさん死んでいる物語の中で闘犬で泣く…。

68歳の教授がもう消化試合かのように人生を終えようとする中、
まだ最後のクオーターが残っている、と語られる。
(アメフトはどうやら4クオーターで1試合ってことかと
初めて知る)
野球でいうと8回表くらい?
まだ最後の挽回はできる!さよならホームランも打てる、
そう立ち上がる教授がかっこいい!