フランスの元軍人さんのパルとは専らメールで、
たまに絵葉書を送り合う。
彼女は私のメールの返信が遅れると、
「また、あなたの子ども病気になってるの?」とすかさず2通目がくる。
先週は末っ子がヘルペス性口内炎で、飲めず、食べられず、痛さのあまりしゃべらずで、
今週は連休中から年長の息子が手足口病です!
話を戻して、フランスの元軍人さんパルは、
こんなフレンドリーなフランス人、知らないんですけれど・・・というほどに
フレンドリーです。
フランス人のイメージとは違うわ~と一度書いたら、
「それはきっと、パリジャンたちね。私もパリジャンは嫌い。」と言っていた。
都会の人っていうのは、なんやかんやと小馬鹿にした態度をとるのよね~と
言う彼女はパリ出身ですから!
アクセントはいまでもパリのアクセントが抜けないらしく、
彼女は「パリからバカンスに来た観光客」とよく間違われるとか。
そんな彼女が毎回、愚痴るのは決まって10代の娘のこと。
ティーンですから、もう反抗期真っ盛りで、全身ハリネズミ状態らしい。
「数学の成績が信じられないほど悪いのよ!」と何回読んだことか…
私も学生時代を思い出し、耳が痛い。(目が痛い?)
「日本では勉強ができないと特別な学校に行くんでしょ?」
(多分、塾のことかと)と聞かれたり、
「夏休みの間、家庭教師を雇ったわ!」と聞いたり、
「フランス語さえ、ひどい成績だったわよ!!」と
怒り狂った愚痴メールを受け取ったり…
とまあ、勉強方面に関しては、全く勉強に興味もなく、する気もなく、
危機感もなく…と悪い方面で3拍子揃っていた彼女の娘ちゃんが、
「学校で日本語の通信コースを受講することを決めた!」と。
外国語として中国語はあって、中国語の先生もいるみたいですが、
日本語のクラスも日本語の先生もいないけれども、
娘ちゃんは「それでも日本語が学びたい!」と珍しく勉強に前向きだったとかで
フランスのパルの感激ぶりが伝わるメールを受け取った。
日本語で勉強の楽しさに目覚めて、
ついでに数学とフランス語と態度を改めてほしい…という親心でしょうか。
我が家の10年後を見るようで、彼女のメールはドキドキする。
「あなたが手伝ってくれるわよね?」と言われ、
もちろん!と答えましたが、フランス語は私、数さえ数えれませんよ。
あいさつ程度の言語がまた増える予感。
高校時代、延々と中国語の四声の練習をしていた私たち中国語クラスの隣で、
「アン・ドゥ・トロゥ」とまるでバレエの掛け声のように
隣からフランス語が聞こえてきたものです。
同じ数を数えていても、こうも違うのか…とショックを受けましたよ。
私のクラスはいつまでも「チュー」(中国語で”行く”)の発音を正されていたっけ。
彼女の娘ちゃんの日本語講座、どんな文章を一番に覚えるのかちょっと興味津々。