フィンランドのパルが結婚13周年を迎えたらしい。
「家でのプロポーズだったけれど、特別ななにかもなかったけれど
思い出すだけで甘い瞬間だった。」と。
あなたは?と聞かれた。
この13年前を思い出すだけでも素敵なほどのプロポーズの話を聞いて、
私がされたプロポーズを語れと…。
私も未だに語ってますよ、夫からのプロポーズ。
「ひどかった!!」とこどもたちに。
ムードのかけらもなく、車の中で…
「ん?いまのプロポーズ?そういう人生の一大イベントを今した?
この崖崩れをよくする崖で?
もっと景色がいいところとか、初めてデートしたところとか、
サイダーの中に指輪とか、抱えきれないほどの花束とか、
各種、妄想やら夢やら抱いている私にここでする?いま、した?!」
というのが私の返事でした。
いやぁ~、思い出すだけで甘くない。全く甘くない。
いまでも、いらっとくる。
その後、フィンランドのパルは私と同じで3人出産した。
「出産後の夫の言葉に毎回、うれしくて涙したものよ…」と。
「あなたは?」と続くわけですよ。
聞きたい?うちの夫のひどさを聞きたい?
1人目のときは、13時間、私の腰を揉み続けた夫、
不眠不休と言いたいところですが、寝てましたから!
私の陣痛が3分間隔なのにその3分の合間に寝ていた。
「腕がつった!!」と騒ぎながら腰を13時間揉み続け、
私が娘を出産すると、私より一仕事終えた顔で「やっと終わった!」と。
なんて言い草!腰を揉んでいただけでしょ!と怒られ続けたのに
二人目のとき、出産まで4時間というスピードだったため、
「大したことなかったな。」
・・・あんたが言うな!です。
そして、3人目、「先生に怒られとったな!」が第一声。
ええ、腰を浮かせていきんでいたら「それはあかん!」と怒られましたよ。
とーっても大きな声で。
でも、それは出産後に妻にかける最初の言葉か?
ほかにないのか?
うちの夫、日常生活はそれなりに優しくできているのに、
こういうちょっとしたときに本性が出る、と話すと
「毎回、夜中の出産だから、半分寝ているから。」と夫は言った。
もうそれならいっそ、口を開かなくていいから!
そんな私たちも春には結婚10周年、付き合って15年目。
ぱきっと割れた結婚指輪も無料で直って返ってきたので、
10年目にほしいものがある!と夫に言った。
「ロマンチックな、10年経っても素敵だった~と思えるプロポーズ」、
再プロポーズをお願いしてみた。
理系の夫、”ロマンチック”とか人により違う抽象的な言い方は…と
ぶつぶつと言ってましたが、
フィンランドのパルの甘いプロポーズを聞き、
私は10年前のひどいプロポーズへの失望を再燃させてしまったので、
なにがなんでもちゃんとした甘いのを!!
フィンランドのパルやあちこちのパルたちにすでに
「10年目記念に再プロポーズをしてもらうの!」と宣伝済み。
甘いやつ!サプライズよ!胸キュンよ!と抽象的ワードを並べて
夫に言っている。失敗はもう許されないから!とも。